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2004年5月28

 

オムロン 多摩電気のバックライト事業を買収し100%子会社に

 オムロンは、6月1日付でKOAの子会社である多摩電気工業のバックライト事業を買収する。多摩電気のバックライト事業を会社分割制度の分社型新設分割により新設する100%子会社「多摩ファインオプト」に承継したうえで、株式100%を多摩電気工業から取得する。

 多摩ファインオプトは大型LCD用バックライトユニットメーカーで、代表取締役社長にはオムロンエレクトロニクスコンポーネンツビジネスカンパニーセミコンダクタ統括事業部参与の松本眞則氏が就任。資本金は1000万円で、東京都府中市にある多摩電気敷地内に本社を置く。従業員数は50人で、初年度(05年3月期までの10か月)は50億円の売上げを見込んでいる。


 

アルバック 中国の真空装置生産拠点が稼働

 アルバックは、中国の真空装置生産工場「愛発科真空技術(蘇州)有限公司(ULVAC(SUZHOU)」が稼動を開始したと発表した。同時に、寧波愛発科真空技術有限公司(ULVAC NINGBO)の第2期工場も稼動を開始した。

 アルバック蘇州は03年7月に設立された100%子会社。約8億円を投じて完成した1期工場は延べ床面積4167.5m2で、エレクトロニクス用真空装置や一般産業用真空熱処理炉などを製造。また、CSソリューションパッケージを実現する部品洗浄設備やボンディング設備を設置した。

 一方、寧波アルバックは1995年に寧波中策動力機電集団有限公司と共同で設立した合弁会社で、エアコンや冷蔵庫といった家電機器用真空ポンプ事業を展開中。01年6月に1期工場が完成。今回、約10億円を投資して2期工場が完成した。


2004年5月27

 

日本精機 モノカラー有機ELDを搭載した四輪車用計器を量産

 日本精機は、ブルーグリーンのモノカラーパッシブマトリクス有機ELディスプレイを搭載した四輪車用計器の量産を開始した。米General Motorsが今夏に発売する新型コルベット向けで、表示サイズは11×104mm。距離計・積算計や各種メッセージが表示できる。

 その一方、米国子会社が7月から量産するダイムラー・クライスラーの新型グランドチェロキーの計器にも有機ELDを搭載することが決まっている。

 オプトレックスとの合弁会社「アデオン」が2月に2.9型換算で月産30万枚の量産体制が整ったことから、四輪車用計器に搭載することにした。


 

iFire Technology HDTV用34型無機ELDを発表

 iFire Technologyは、34型無機ELディスプレイを発表した。解像度は1280×768画素で、 720プログレッシブビデオおよびXGAコンピュータデータの両方に対応する。

 共同開発パートナーである大日本印刷が前工程を担当し、カナダ・トロントにあるiFireの工場で後工程と回路組み立てを行った。  同社は無機ELDの製造コストをTFT-LCD、PDPと比較する調査をインダストリアル・デザイン・アンド・コンストラクション(IDC)へ委託。調査結果によると、iFireの無機ELDは資本コストとモジュールコストの両面で30〜50%のコスト優位性があることが示されたという。大日本印刷の協力のもと、05年に34型HDTV のパイロット生産を開始する計画だ。


 

FDK 中国・上海でLCD用ハイブリッドモジュール事業を開始

 FDKは、中国上海にある子会社「上海FDK」でLCD用ハイブリットモジュール事業を開始する。

 同社は01年にLCD用ハイブリッドモジュール拠点「蘇州FDK」を設立。今回、上海FDKを活用することにより、FPD用モジュール・インタバータトランス事業を強化する。


 

大日本スクリーン 大型クロムマスク用レーザープロッターを発売

 大日本スクリーン製造は、FPDやプリント基板向けクロムマスク描画用平面型レーザープロッター「VIOLD(バイオルド)」を開発、9月から製品化する。希望価格は2億8000万円で、初年度は5台の受注を見込んでいる。

 VIOLDは、高速スキャンタイプの微小変調器を採用した分割ラスター走査方式によって描画位置再現性を±1μm(3σ、0.25μmピッチ時)に高め、これまで適用が困難だった汎用ポジ型フォトレジストが使用できるようにした。描画ピッチは0.05 μm、0.125 μm、0.25 μmの3種類の切り替えが可能で、ラフパターンは高速、微細パターンは高画質とデザインルールによって使い分けることができる。

 光源にはバイオレットレーザーダイオード(405nm)を採用。ロングライフで交換も容易なため、ダウンタイムをミニマム化できる。また、サーマルチャンバーを標準装備しており、内部は温度±0.1℃、クリーン度はクラス100相当にした。

 対応描画サイズは800×700mmで、描画時間は0.25μmピッチで約107分、0.12μmピッチ時で約375分。


2004年5月26

 

三菱電機 大型DLPプロジェクションテレビ用超広角光学エンジンを開発
60型クラスの大型テレビを厚さ20cm以下に

 三菱電機は、大型DLPプロジェクションテレビ向けとして最大画角160度の超広角光学エンジンを開発した。今後、このエンジンを搭載した60型以上の大画面プロジェクションテレビを実用化する考え。

 超広角光学エンジンによって画角が最大160度になる結果、DMDとスクリーンの投写距離を200mmにまで短縮。このため、背面ミラーと組み合わせれば厚さ20cm以下の60〜70型リアプロテレビが実現できる。

 試作した62型ワイドテレビ(1280×720画素)はコントラストを3000:1に向上。輝度ユニフォミティは80%以上、歪曲収差は0.1%(1.5画素)以内で、家庭用テレビとしては十分なスペックをマークしている。

 前記のように大型リアプロジェクションテレビ以外にもフロント投射型プロジェクタや業務用プロジェクタなどに適用する方針だ。


 

Philips 次世代TFT-LCD用コントローラチップを発表

 Royal Philips Electronics(オランダ)は、次世代TFT-LCD用コントローラチップ「SAA6734AHL」を発表した。

 SAA6734AHLは高性能なアナログ・デジタル変換(ADC)、スケーラ、オンスクリーンディスプレイ(OSD)、低電圧差動通信(LVDS)パネルインターフェースを統合。アナログRGB VGA入力はチップ上に実装され、最大165MHzのピクセル周波数、最大UXGA(1600×1200画素)に対応できる。現在、サンプル出荷中で、7月から量産する予定だ。


 

富士通ゼネラル PDP専用のフルデジタルビデオプロセッサを開発

 富士通ゼネラルは、新世代のPDP専用フルデジタルビデオプロセッサ「AVM-II(Advanced Video Movement II」を開発した。

 AVM-IIは、@デジタル映像を編集・配信する際に発生するデジタルノイズを抑制する“デジタルノイズリダクション”、A人の眼の特性に合わせ暗い映像での階調表現力を設計上最大千京(1019)色まで多階調化した“低輝度多階調化処理”、B人の眼を通した色再現の忠実さを追求し画素ごとに色味を認識し補正する“ナチュラルカラーチューニング”、C画面内各部の映像内容を自動的に認識し、文字はクッキリと、人物や風景は滑らかに表現する「IAP(Image Adaptive Processing)」などを搭載。従来の概念を超える高画質表現を可能にした。同社では今秋から「プラズマビジョン」のニューモデルに順次採用する予定。


 

National Semiconductor LCD-TV用新インターフェース標準を発表

 米National Semiconductorは、LCD-TV用のポイント・ツー・ポイント差動信号(PPDS)デジタル・インタフェース・アーキテクチャーおよびチップセットを発表した。

 PPDSアーキテクチャは30ビットカラー表示用として10億色以上の表示能力を持ち、最高1920×1080画素、90型までの大型パネルが駆動できます。このため、映画並みの表示クオリティとベゼル幅の縮小が実現できる。また、パネルの内部インターフェース設計が簡素化でき、コラムドライバの入力信号総数を最大50%低減できる。

 他方、PPDSアーキテクチャをサポートするチップセットは、タイミングコントローラとコラムドライバからなる。タイミングコントローラ「FPD80200」は、ビデオデータ入力に業界標準のFPDリンク入力を用い、コラムドライバとの交信にユニークなPPDSインターフェース出力を採用。RTC(応答時間補正)技術など先進的なデータ処理アルゴリズムにより、映画並みのビデオ画像が得られる。また、RGB用のデジタルプログラミングが可能な独立したガンマ曲線により、クラス最高のカラー温度制御を実現する。通常のゲートドライバICと互換性のある3.3V I/Oセルを内蔵。すべてのタイミングコントローラ機能を外部EEPROMによってプログラミングできるため、試作品や製品の開発期間が短縮できる。

 一方、コラムドライバの「FPD48084」はPPDSインターフェースを介してデータを入力し、リニアDACを用いて入力データを適切な出力電圧に変換する。従来のノンリニアR-DACの代わりにリニアDACを採用しており、ガンマ曲線処理に必要な基準電圧総数を18から6に削減した。  FPD80200、FPD48084ともサンプル出荷中で、9月から量産を開始する予定。サンプル価格はFPD80200が1500円、FPD48084が1000円。


2004年5月25

 

NEC液晶テクノロジー RGB-LEDバックライト搭載の21.3型TFT-LCDを開発

 NEC液晶テクノロジーは、プロフェッショナルモニター向けとしてAdobe RGB色空間が表現可能な21.3型TFT-LCDを開発した。RGB3原色のLEDアレイを光源にしたバックライトを採用したもので、撮影した際の色合いや紙や写真への印刷時にデザイナーや色校正者などが意図した色合いを忠実に表現できる。

   解像度はUXGA(1600×1200画素)で、1677万色が表示できる。また、パネルの透過率を改善した超広視野角技術「SA-SFT」により、角度などによってガンマ変化や色反転を抑制した。


 

ルネサステクノロジ 32出力の定電流シンク型LEDドライバICを量産

 ルネサステクノロジは、32出力の定電流シンク型LEDドライバIC「M66506FP」を開発、量産を開始した。従来の16出力品と同サイズで32出力を実現したもので、サンプル価格は500円。

 M66506FPは0.5μmBiC-DMOSプロセスを採用。出力電流は10〜100mAで設定可能。16出力ごとに電流設定が可能なDUAL機能を内蔵しているため、1つのドライバICで2色のLEDが駆動できる。また、出力素子を従来のバイポーラ素子から電圧駆動型DMOS素子へ変更。この結果、ベース電流が不要になり、プリドライブ段や定電流設定回路を低消費電力化し、非点灯時の消費電力を従来品に比べ約75%低減した。


2004年5月24

 

旭硝子 韓国にTFT-LCDガラス基板の生産拠点を新設

 旭硝子は、韓国亀尾(Gumi)市にTFT-LCD用ガラス基板生産拠点を建設する。株式の42.76%を出資している韓国電気硝子(韓国)と合弁会社を設立するもので、約90億円を投じて研磨ラインを導入する。8月に着工し05年7月に立ち上げる予定。

 新会社は「旭硝子ファインテクノ韓国(仮称)」。資本金は3000万USドル以上で、設立当初は旭硝子が100%出資。その後、韓国電気硝子と協議して出資比率を決定し、合弁会社へ移行する。


2004年5月21

 

大日本印刷 凸版印刷をプロジェクションスクリーン特許侵害で提訴

 大日本印刷は、プロジェクションスクリーン特許を侵害しているとして凸版印刷に対し製造・販売の差し止めと損害賠償などを求める訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。

 大日本印刷はプロジェクションスクリーンの構成要素であるレンチキュラーレンズとフレネルレンズに関し国内外で多数の特許を保有。MD(マイクロディスプレイ)向けも構成要素がレンチキュラーレンズとフレネルレンズであることから、1997年1月に成立した特許「第2599945号」に抵触するとしている。


2004年5月20

 

旭化成エレクトロニクスと旭化成電子 大型ペリクルの新工場が完成

 旭化成エレクトロニクスと旭化成電子は、LCD用大型ペリクルの新工場が完成したと発表した。また、ぺリクルの品種拡大・大型化にともない第2系列を新設することを決めた。

 大型ペリクルは、一括露光装置用フォトマスクの防塵保護膜として使用される。旭化成電子は実質的に現在世界で唯一大型ペリクルを供給できるメーカーで、昨年5月から宮崎県延岡市中川原町に新工場を建設してきた。完成した大型ペリクル専用ラインの生産能力は従来ラインの1.5倍。

 その一方、約12億円を投じて同工場内に第2系列を新設する。05年6月の稼動予定で、生産能力は完成したばかりの1系統を含め既存ラインの1.7倍だという。


 

昭和電工 光硬化性が高いイソシアネ−トモノマーを発売

 昭和電工は従来品に比べ高い光硬化性を有するイソシアネ−トモノマー「カレンズRAOI」を開発、サンプル出荷を開始した。

 イソシアネートモノマーは、他のポリマーに添加・反応させることにより光硬化性をはじめとする機能性を付与する用途に使用される。同社はこれまで「カレンズMOIR」を中心に製品化。汎用アクリレートに比べ各種機能性化合物と容易に結合し、紫外・可視光や電子線によるUV/EB硬化性を容易に付与できるため、液状フォトレジスト、フィルムレジスト、粘着材、接着剤、印刷版などに幅広く使用されてきた。

 今回開発したカレンズRAOIは、分子構造中にアクリル基とイソシアネート基という2つの官能基を合わせ持つ。カレンズMOIRのメタクリル基をアクリル基に変更することで、硬化速度を3倍以上にアップさせた。


 

Philips モバイルディスプレイ用画質向上アルゴリズムを開発

 Royal Philips Elecrtonicsは、LCDや有機ELディスプレイの画質を向上する複数アルゴリズム「LifePix」を開発した。このうち、モバイルディスプレイ向けの全色域カラーマッピング・アルゴリズムは、ピクセルによって最適な明るさと色を調整できる。

 カラーマッピング・アルゴリズムは、人間の目がどのように色を感知するかを識別し、ディスプレイの輝度と発色の性能に合わせ、ピクセルごとに最適な色と明るさを調節する。従来のディスプレイは色より明るさが優先されることが多く、RGB原色の彩度が低くなり、EBU基準を満たしていない傾向があった。このアルゴリズムは、原色に対する最適な色範囲を識別し、色情報を再処理するように設計されているため、よりリアルな色を表現することが可能となる。

 このアルゴリズムの基本は4段階からなる。第1段階では色の輝度を減らし、マッピング・アルゴリズムのスペースを確保する。第2段階では、正確な色調と彩度でディスプレイ性能域内の全色を再現する。第3段階では、一定量の白色を加えることによってディスプレイ性能域外のピクセルを減らす。そして、最終段階では彩度や色調を変えずに、過度に明るいピクセルを調節する。  このアルゴリズムは静止画向けソフトウェア、動画向けディスプレイドライバやディスプレイモジュールに適用可能。また、アプリケーションプロセッサや画像処理プロセッサにも実装することができる。


2004年5月19

 

エプソン コンシューマー市場向けHTPS-LCDの累積出荷枚数が200万枚を突破

 セイコーエプソンは、ホームシアター用フロントプロジェクタや液晶プロジェクションTVといったコンシューマー市場向け高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon TFT-LCD)の累積出荷枚数が200万枚を突破したと発表した。

 同社は2001年からコンシューマー市場にHTPS-LCDを投入。このカテゴリーでシェア46%を占める。


 

エプソン データプロジェクタ用HTPS-LCDのラインアップを拡充

 セイコーエプソンは、データプロジェクタ用高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon TFT-LCD)のラインアップを拡充する。

 通称“D4テクノロジー”を採用した0.5型SVGA、0.8型XGA(1024×763画素)、1型XGA(1024×763画素)を新たにラインアップ。パネルの開口率は57〜68%で、マイクロレンズアレイを搭載することも可能。また、応答速度の改善により動画も滑らかに表示できる。


 

東北パイオニア 富士通へサブ画面用パッシブカラー有機ELDを供給

 東北パイオニアは、富士通へ携帯電話「ムーバF506i」のサブディスプレイ用パッシブマトリクス駆動1.1型低分子有機ELディスプレイの供給を開始した。ドット数は96×(RGB)×72で、4096色が表示できる。

 03年末から供給しているムーバF505iGPS用パネルと同様、赤色発光層に燐光材料を使用して色再現性を向上させた。燐光材料を用いたパネルが連続採用されたことでその信頼性がより高まったとしている。


 

三菱電機 高耐圧絶縁膜用シリコーンラダーポリマーを開発

 三菱電機は、優れた絶縁特性を保持しながら段差埋め込みにも対応できる高耐圧性絶縁膜材料(シリコーンラダーポリマー)を開発した。この絶縁材料をパワー半導体へ用いた結果、誘電体分離による高耐圧集積回路で1kV以上という世界最高レベルの耐圧特性を実証した。

 開発したシリコーンラダーポリマーは絶縁耐圧が500V/μm、誘電率が3.1と優れた絶縁性を有する。また、樹脂膜であるため、低応力、高い段差被覆性、材料設計の容易性などの特長もあり、各種デバイスの層間膜や保護膜として用途を広げてきた。FPD向けではSiO2系の各種絶縁膜に使用できると考えられる。


2004年5月18

 

松下電器と東レ 尼崎市にPDPの新工場を建設
4工場で年産450万台体制を構築

 松下電器産業と東レは、PDPの合弁会社である「松下プラズマディスプレイ(MPDP)」の第3工場を兵庫県尼崎市の臨海地区に建設する。新たに950億円を投じて42型換算で月産25万枚の量産ラインを導入する。9月に着工、05年11月に稼動する予定。

 新工場は関西電力尼崎第3発電所の跡地約15万5000m2に建設する。延べ床面積は約13万4400m2で、操業時には約800人が従事する。次世代プロセス技術を導入することにより、デバイスからセットまでを一貫生産する。また、1枚のマザーガラスからパネルを複数取る多面取り方式を採用する。

 この結果、松下電器はMPDPの第1工場、第2工場、上海松下プラズマディスプレイ(中国)を合せた4工場で年産450万枚体制を構築し、世界トップシェアを目指す。


 

エプソン 世界最大の40型高分子有機ELDを開発
20型Poly-Si TFT基板を4枚タイリングした後、IJ法で有機層を形成

 セイコーエプソンは、世界最大の40型アクティブマトリクス駆動高分子有機ELディスプレイを開発した。20型低温Poly-Si基板を4枚タイリングした後、インクジェットプリンティング法で有機EL層を形成したもので、早ければ2007年にも薄型テレビ向けとして製品化する。


 

ソニー プロジェクタ用超高精細LCOSを開発

 ソニーは、885万画素(4096×2160画素)という超高精細プロジェクタ用LCOS(Liquid Crystal on Silicon)「4K SXRD (Silicon X-tal Reflective Display)」を開発した。シリコンウェハーサブストレートで、映画館や大画面プロジェクタ向けとして今年度中に製品化する考えだ。

 4K SXRDは、画素間スペースを従来の0.35μmのまま、画素ピッチを9μmから8.5μmへシュリンクして画素面積を10%縮小。この結果、885万画素を対角1.55インチに集積した。このため、300型以上の大型スクリーンでも固定画素特有のメッシュ感を感じさせずに、超高精細かつハイクオリティな映像が表示できる。

 また、パネルサイズを従来の0.48インチから1.55インチへ大型化した結果、照明面積が約4倍になり高輝度化が容易になった。さらに、光反射率を従来の65%から72%へ向上させた。そのほか、垂直配向液晶材料、薄い液晶セル厚、無機材料の液晶配向制御技術を採用することにより、4000:1というハイコントラストを実現した。

 その一方、シリコン駆動基板と対向電極基板をマザーベースで貼り合わせる一括プロセス、2μm以下のセルギャップをスペーサを使わずに確保するスペーサレス技術を確立。この結果、パネル化プロセス工程で問題になるダストの進入を大幅に軽減し量産性を確保した。


2004年5月14

 

住友化学工業 社名を住友化学に変更

 住友化学工業は、10月1日付で社名を「住友化学梶vへ変更する。これにともない、本店所在地も大阪市から東京都中央区東京都中央区新川2-27-1へ変更する。


 

ニコン LCD/300oウェハーなどの外観検査用顕微鏡を発売

 ニコンは、LCDや300o半導体ウェハー向け顕微鏡「ECLIPSEL300/L300D」を開発、6月1日から販売を開始する。価格は217万2000円。

 L300Dは反射照明/透過照明両用機で、最大17型パネルの透過照明観察が可能。また、品質保証部門などで活用される微分干渉観察や偏光観察にも対応できる。一方、L300はウェハーなど非透過性ワーク向けの反射照明専用機。

 どちらも無限遠補正光学系「CFI60システム」を搭載。対物レンズの同焦点距離が60oという優位性を生かし、高N.A.を確保しながら作動距離を長くした。この結果、高解像度で高コントラストな観察が可能になる。実際、暗視野観察では従来機に比べ約3倍の明るさで、微細なキズや段差などにおける検出感度を大幅に向上させた。


2004年5月13

 

CNT-FEDナショナルプロジェクト 05年度中にQVGA対応10型CNT-FEDを試作

 ファインセラミックス技術研究組合、三菱電機、日立ディスプレイズ、ノリタケカンパニーリミテド、旭硝子の5社が推進中のナショナルプロジェクト「カーボンナノチューブFEDプロジェクト」は、05年度中に画素ピッチ0.6oの10型QVGAクラスパネルを試作する考えを明らかにした。このクラスの解像度ならば40型でXGAになるため、40型クラスの壁掛けテレビ用FEDが実用化できるという。

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2004年5月10

 

藤森技術研究所 ユニークなFPDガラス基板梱包材を考案

 藤森技術研究所は、まったく新しいFPDガラス基板搬送用梱包材を考案した。厚さ40μmのPVAシートをガラス基板にラミネートし、何枚も重ねていくことでパッケージングする仕組みで、圧着したPVAシートは水で洗い流せばいい。つまり、梱包材は消えてなくなるため、FPDメーカーは空のコンテナをガラス基板メーカーや成膜メーカーに送り返す必要がなくなる。

 詳細はE Express 4月15日号お申し込みはこちら


2004年5月6

 

宇部興産 2層CCL製造技術を松下電工へライセンス

 宇部興産は、2層フレキシブル銅張積層板(2層フレキCCL)製造技術を松下電工へライセンス供与すると発表した。両社それぞれで2層フレキCCLを製造・販売する。両社を合わせた生産能力は05年後半に330万m2となる予定。

 宇部興産は、モノマーからの一貫生産により寸法安定性に優れたポリイミドフィルムを製造しており、ロール2層フレキCCL量産技術を確立済み。一方、松下電工はリジッド系PCB材料のトップメーカーで、宇部興産と提携することによってFPC市場でのシナジー効果が期待できるため、今回の契約に至ったもの。


 

ルネサステクノロジ 有機ELD用データ&スキャンドライバを製品化

 ルネサステクノロジは、有機ELディスプレイ向けとしてデータドライバ「C64665」とスキャンドライバ「C64666」を開発、量産を開始した。

 C64665は4階調対応の128出力ドライバ。0.5μmBiC-DMOSプロセスを採用、バイポーラ素子で安定した高精度電流源を構成することにより低電流から高電流範囲まで隣接出力電流差を±1%以下に抑制した。このため、輝度バラつきの少ない表示が可能。サンプル価格は600円。

 他方、C64666は0.5μmBiC-DMOSのDMOS素子を使用しながら、6.16×2.12mmというチップサイズで6.5Ωという低オン抵抗を実現した。出力数は88で、サンプル価格は300円となっている。


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