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2005年1月31
 

ウインテスト 有機ELDなどの電気検査で基本特許を取得

 ウインテストは、有機ELディスプレイなどの電気特性検査技術で新たな基本特許を取得したと発表した。この特許「第3628014号」を用いれば、パネル毎に異なる基板上のリーク電流の問題が解決できるとしている。

 アクティブマトリクス基板の駆動方式は1本の配線を多数の画素で共有するため、同一基板上に発生するリーク電流の影響により、従来の検査方法では画素単体に流れる電流値を確実に検出することが困難だった。

 取得した特許を活用すれば、リーク電流の影響を極限まで低減できるため、従来不可能とされていた画素単体の微弱な電流値を高精度かつ高効率に欠陥が判定できる。具体的には、基板の状態に応じた補正電流を発生させることにより、同一基板上に存在するリーク電流や定常電流などの影響を補正し、選択画素単体に流れる電流値を検出する。したがって、選択画素の電流値以外のショート欠陥画素の電流が重畳される場合などを想定する必要がなくなる。その結果、検査装置内の変換回路に広いダイナミックレンジが求められず、分解能を高めることが容易になり、検査精度を向上させることができる。

 ちなみに、同社の国内での特許登録は今回で4件目で、すでにこの特許を用いた検査装置を製品化済み。


2005年1月28

 

AUO 第6世代ラインで32型TFT-LCDを試作

 AU Optronics(台湾)は、台中の1500×1850o対応第6世代ラインでテレビ用32型TFT-LCDを試作することに成功した。計画通り、3月から同ラインで本格量産を開始する。


 

ローム 携帯電話用6.5万色STN-LCDを製品化

 ロームは携帯電話用カラーSTN-LCD2機種を開発、製品ラインアップを強化した。サブ画面用の6万5000色表示パネル「RCUXXXX」、厚さ4.9oのメイン/サブ一体型「RCUXXXX」の2機種で、いずれも中国のローム大連で量産を開始した。

 どちらも独自の1チップ専用ドライバICを内蔵しコンパクト化した。サイズ、ドット数、バックライトの輝度、FPC、コネクタの形状など仕様に合わせ最短1ヶ月程度でカスタム設計・供給が可能。さらに、鉛フリー化によりRoHS指令もクリアした。コントラストは48:1。

 RCUXXXXは1.1型104×67ドットで、ドットピッチを0.225oに高精細化した。携帯電話のサブ画面に加え、PHSのメイン画面に使用できる。

 一方、RCUXXXXのドット数はメイン画面が101×79、サブ画面が64×64。表示色は最高6万5000色だが、ユーザーニーズに応じてカラーとモノクロを自由に選択できる。 また、バックライトを変更することで背景色も選択できる。


 

三菱化学 白色LED用赤色・緑色蛍光体を開発
均質なGaN基板も同時開発

 三菱化学は、自然光に近い白色光を発する白色LED用蛍光体を開発した。同時に、均質な結晶で結晶欠陥の少ないGaN基板も開発。どちらも4月から筑波事業所(茨城県牛久市)で量産する。

 一般的に、白色LEDは青色LEDからの青色光の一部を蛍光体で黄色光に変換して白色発光させるが、より平均演色評価数が高い、すなわちより自然光に近い白色LEDが求められていた。今回、青色LEDからの青色光を赤色光に変換する蛍光体と緑色光に変換する蛍光体を開発。これらの蛍光体を用い、擬似白色ではない自然光に近い白色光を実現した。

 他方、GaN基板は独自のH−VPE(気相成長)技術と基板加工技術により均質で結晶欠陥を大幅に低減した。青色LDに加え、高輝度白色LED用の青色LEDに使用できる。


 

富士フイルム テレビ用視野角向上フィルムの新工場を相次いで建設

 富士写真フイルムは、LCDテレビ用視野角向上フィルム「WVフィルム」の生産能力を増強する。計270億円を投じて三つの新工場を建設する。

 小田原工場(神奈川県小田原市)に延床面積8000m2の第6工場を建設。投資額は70億円で、8月に完成する予定。

 一方、静岡県榛原郡吉田町にある富士フイルムオプトマテリアルズ内には第7工場(延床面積7500m2)、第8工場(延床面積1万m2)を建設する。第7工場は8月、第8工場は06年6月に完成する予定。投資額は計200億円。


2005年1月27

 

シチズン時計 電子機器事業とLCD事業を分離し子会社を設立

 シチズン時計は、4月1日付でシチズングループの電子機器事業とLCD事業をそれぞれ統合し、子会社を設立する。完全子会社のシチズンシービーエム(CBM)と共同で設立する「シチズン・システムズ梶vに両社の電子機器事業を統合。一方、完全子会社のシチズンエルシーテック(CLT)と共同で「シチズン・ディスプレイズ梶vを設立し、LCD事業を分離する。

 シチズン・ディスプレイズの資本金は4億5000万円で、東京都田無市にあるシチズン本社内に本社をおく。社長には富樫清吾氏が就任、従業員230名でスタートする。


 

凸版印刷 MDリアプロTV用新型スクリーンを開発

 凸版印刷は、MD(Micro Display)リアプロジェクションテレビ用の新型スクリーンを相次いで開発した。

 開発したのは、@高精細MD対応のスーパーファインピッチFCスクリーン、A広視野角対応のマイクロレンズFCスクリーン、BクロスレンチFCスクリーン、C薄型MD対応スクリーン、の四つ。

 @は従来98μmだったピッチ幅を64μmに微細化し、1080pのフルHDにも対応できるようにした。また、42型前後で発生しやすかったモアレの発生も防止できる。

 Aは微細なマイクロレンズをスクリーン上に成形して視野角を全方位方向で拡大。とくに、従来品に比べ垂直視野角を約2倍に高めた。06年に製品化する予定。

 Bは同一シート上に水平、垂直両方向の視野角拡大レンズを一体化して成形したスクリーン。従来品に比べ垂直視野角を約1.5倍に拡大した。05年に製品化する。

 Cは薄型MD対応のフレネルレンズの開発によって50型セットで奥行を20cmに薄型化できるようにした。すでに50型品をサンプル出荷中で、今夏から製品化する。また、今春以降には70型品もサンプル出荷する予定。


 

凸版印刷 米国のリアプロスクリーン第2工場が完成

 凸版印刷は、米国のMD(Micro Display)リアプロジェクションテレビ用スクリーン拠点であるTOP(Toppan Optical Products)の第2工場が完成したと発表した。延床面積は2万8859m2で、第1工場の3倍に当たる。

 100億円を投じて2ラインを導入した。この結果、国内外を合わせた販売数量は04年度の200万枚弱から05年度に300万枚、07年度に500万枚へ増加するとしている。


2005年1月26

 

NEC液晶テクノロジー 放送・医療用15型TFT-LCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは、業界トップレベルのクオリティを誇る放送映像・医療用15型a-Si TFT-LCD「NL10276BC30-17」を製品化する。サンプル価格は7万円で、2月から出荷を開始する。

 独自のUA-SFT(Ultra Advanced - Super Fine TFT)技術を15型モジュールに初めて適用した。パネル透過率の向上により300cd/m2の高輝度と、NTSC比72%の広色度域を両立。また、視野角を水平・垂直方向とも170度(コントラスト10:1以上)に高めた。さらに、表示色も1677万色にフルカラー化した。


 

ウインテスト 有機ELDなどの検査技術で3件目の特許を取得

 ウインテストは、有機ELディスプレイなどのディスプレイの電気特性検査技術で3件目の特許を取得した。

 取得した「第3614792号」は有機ELD、低温/高温Poly-Si TFT-LCD、LCOSなどほぼすべてのアクティブマトリクス基板を対象にした電気的特性検査装置のベース技術になる特許で、基板上に形成されたドライバ回路、ソーススイッチ回路、複数の検査回路の特性バラつきの影響を除去することができる。

 具体的には、各画素に電荷を充電し、検査装置内部の測定系または基板上の画素以外の各種素子などに起因するノイズ成分と画素成分からなる出力を第1のデータとして取得。次に、画素の選択トランジスタをオフにした状態で画素成分を含まないノイズ成分のみからなる出力を第2のデータとして取得する。第1、第2のデータを減算処理することでノイズ成分が除かれた画素成分のみのデータが得られる。これに基づいて欠陥判定を行い、検査精度を向上させる仕組み。

 ちなみに、同社はこの特許技術を適用した検査装置をすでに製品化済み。


2005年1月25

 

京大など4者 フレキFPD用有機発光トランジスタを開発
バイオナノファイバー補強の低熱膨張透明基板も開発

 京都大学、パイオニア、三菱化学、ロームは、フレキシブルFPD用有機発光トランジスタ、およびバイオナノファイバー補強による低熱膨張透明基板を開発した。この二つの技術を用いて小型のモノカラーフレキシブル有機ELディスプレイを試作することに成功。モバイル用フレキシブルディスプレイ、電子書籍、電子新聞、電子ポスターの実現が現実味を帯びてきたとしている。


 

日機装とディスプレイテック21 世界最高効率のCNTバックライトを開発

 日機装とディスプレイテック21は、発光しきい値電圧が0.74V/μmと世界トップクラスの高効率を実現したCNT(カーボンナノチューブ)バックライトを開発した。日機装の径20nmマルチウォールナノチューブ(MWNT)を用いたもので、1万cd/m2という高輝度を実現した。

 試作したのはシンプルなダイオード(2極管)構造で、MWNTを独自の方法で分散処理・インク化しガラス基板に塗布した。コンベンショナルなトライオード(3極管)構造に比べ製造コストを大幅に削減できる。

 今後、LCDメーカーを共同開発メンバーに加え、しきい値電圧の低減と高輝度化を進め、06年度中に輝度3万cd/m2、消費電力60W(32型換算)、半減寿命5万時間を実現したい考え。

 製品化に関しては、まずは携帯端末や車載機器用LCDへの採用を狙っており、将来的には大型LCDテレビに加え、壁面ライト、装飾照明などへの展開も想定している。


2005年1月20

 

04年の有機ELD市場は前年比152%増に
大型TFT-LCDは3兆3192億円

 富士キメラ総研の「2005有望電子部品材料調査要覧(上巻)」によると、有機ELディスプレイの市場規模は03年が364.2億円、04年が556億円(前年比152.7%)の見通し。今後、携帯電話のサブディスプレイからメインディスプレイへの進出が予想されるため、2010年には4376.7億円へマーケットが拡大する見通し。

 一方、大型TFT-LCDは03年が2兆5881億円、04年が3兆3192億円と推測。04年の出荷数量は計1億2786万枚で、テレビ需要が伸びているものの、当初見通しだった900〜1200万枚には遠く及ばなかったとみられる。ちなみに、2010年の市場規模は7兆6354億円と予測している。


 

住友化学 CF生産能力を増強
台湾・新竹に新工場を建設

 住友化学は、LCDカラーフィルタ(CF)の生産能力を増強する。台湾・新竹に新工場を建設するとともに、韓国では合弁会社の生産能力を増強する。

 台湾では、新竹科学工業園区にある「住華科技股有限公司」の既存クリーンルームを貸り、370×470oクラス対応ラインを導入する。投入能力は5万枚/月で、9月に完成する予定。投資額は約50億円。

 一方、韓国には東友STIの二つの第5世代工場があり、合計12万枚/月の投入能力を有するが、夏までに計16万枚/月へ増強する。

 また、韓国の東友ファインケム益山工場に約5億円を投じて研究所を建設する。カラーレジストやエッチャントといったLCD材料や半導体用フォトレジストを開発する狙いで、4月に完成する予定。


2005年1月19

 

凸版印刷 大型FPD用反射防止フィルムを増産

 凸版印刷は、大型FPD用反射防止フィルムを増産する。滋賀工場(滋賀県八日市市)内に第二棟を建設し、今秋から稼働を開始する。

 同社はこれまで幸手工場(埼玉県幸手市)でAR(Anti Reflection)フィルムとLR(Low Reflection)フィルムを生産。04年12月から滋賀工場のLR第一棟(旧シャドーマスク工場棟)で大型FPD用LRフィルムを生産している。

 今回のLR第二工場は地上4階建て延べ床面積16,865m2。04年11月に着工、05年8月に完成する。当初導入するのは1ラインだが、将来的にはさらに2ラインを導入する予定。新工場ではPC用クリアLRフィルム、帯電防止機能付きクリアLRフィルム、AG-LRフィルムなどを生産し、液晶テレビ、リアプロジェクションテレビ、PDP向けに供給する。この結果、トータルの月産能力は05年度で250万m2、06年度で400万m2へアップする。


 

Samsung Corning 第7世代ガラス基板の量産を開始

 Samsung Corning(韓国)は、第7世代TFT-LCDマザーガラス基板の量産を開始した。Samsung Electronicsとソニーの合弁会社「S-LCD」へ供給するもので、天安工場で生産する。


2005年1月18

 

真空冶金とUMATが合併しアルバックマテリアルに

 アルバックグループの真空冶金とUMATは4月1日付で合併する。真空冶金を存続会社とした吸収合併で、アルバックマテリアルに社名を変更する。

 代表者には真空冶金社長の井街元氏が就任。資本金は10億7800万円で、従来通り電子工業用材料などを製造・販売する。


2005年1月13

 

04年度の日本製LCD製造装置市場は前年度比65%増に

 日本半導体製造装置協会(SEAJ)は04〜07年度の半導体・液晶パネル製造装置需要予測を発表した。それによると、日本メーカー製液晶パネル製造装置市場は04年度が前年度比65%増の5845億円に拡大。05年度はパネル価格の下落によってTFT-LCDメーカーが投資を抑制するため調整局面に入るものの、06年度以降は再び拡大基調へ回復する見通し。


2005年1月12

 

シャープ 亀山工場内にテレビ用TFT-LCDの第2工場を建設

 シャープは、亀山工場(三重県亀山市)敷地内に大型テレビ用TFT-LCDの第2工場を建設する。投資額は約1500億円で、06年10月に稼動する予定。

 2160mm×2400mmという第8世代マザーガラス対応ラインを世界で初めて導入。40型クラス8面取り、50型クラス6面取りを図る。マザーガラスの投入能力は1万5000枚/月でスタート。07年中に3万枚/月へ増強する。1500×1800o対応の第1工場に比べ約2倍の投資生産性を目指す。


 

iFire Technology W.Khoury氏が新社長に就任

 iFire Technology(カナダ)は、Nicolas W.Khoury氏が代表取締役社長に就任したと発表した。前社長のAnthony B.Johnston氏は副会長として引き続き事業開発やパートナー活動において重要な役割を担う。

 Khoury氏は、古河電気工業の光ファイバー部門であるOFS Fitel LLCの社長を務めたことで知られる。また、OFS Fitelの前はLucent Technologyで5年間にわたって製造や経営全般などの要職を務めた。iFire独自のフルカラー無機ELディスプレイを製品化するための陣頭指揮をとる。


 

ポラテクノ 台湾に偏光フィルム製造会社を設立

 ポラテクノは、台湾高雄市にLCD偏光板製造会社「晶威光電(股)有限公司(Skypola Optronics Corp.)」を設立した。台湾のベンチャーキャピタルと合弁で設立したもので、ノートPC、モニター、テレビ用大型偏光フィルムを生産する。

 資本金は12億台湾ドルで、華威国際科技顧問(股)有限公司(China International Development Consulting)が35.8%、ポラテクノが33.4%、その他ベンチャーキャピタル3社が30.8%を出資した。董事長には張景溢氏(華威国際科技顧問(股)有限公司総経理)が就任。年産400万m2の偏光フィルム工場を建設する計画で、5月に着工、06年1月に完成。06年春から量産を開始する予定。


2005年1月7

 

ソニー IDTechを買収しLTPS-TFT-LCDの第2生産拠点に

 ソニーは、Chi-Mei Optoelectronics(CMO)からインターナショナルディスプレイテクノロジー(IDTech)を譲り受けると発表した。IDTechを母体にした新会社の全株式を185億円で買収する。ソニーはIDTech野洲事業所の従業員や生産設備などを継承し、モバイル機器用LTPS-TFT-LCDを生産する。

 新会社は豊田自動織機との合弁会社「STLCD」に次ぐ第2生産拠点となる。ソニーは新会社に対し約270億円を投じて設備を改造。LTPS-TFT-LCDのマザーガラス投入能力を2万5000枚/月(550×650mm基板)にする。会社名などの詳細については3月末の会社分割手続き・新会社株式の買収完了時までに決定する予定。量産開始は06年4月を計画している。

 なお、今回の合意にあたっては豊田自動織機の賛同も得られており、同社が新会社へ資本参加(当初20%程度)することも検討されている。


 

エプソン 日立など5社と3LCDプロジェクション普及グループを結成

 セイコーエプソンは富士通ゼネラル、日立製作所、松下電器産業、三洋電機、ソニーと共同で高温poly-Si TFT-LCD(HTPS-TFT)を3枚用いた3LCD方式プロジェクションを普及させるため、「3LCDグループ」を結成した。プロモーション活動や製品デモなどを通じて3LCD方式の利点を消費者や専門家に伝えるのが目的。

 グループでは参加企業共通の販売促進ツール、販売促進活動を導入。新製品や幅広いマーケティング資料に使用する3LCDロゴを制定するほか、技術啓蒙のためウェブサイト(http://www.3lcd.com)を開設。参加企業はエプソンから供与されたロゴを製品やマーケティング資料に使用する。

 3LCD方式プロジェクションは@ノーカラーブレークアップ、A最高1018クラスという多階調、Bハイコントラスト、C高輝度、といった特徴があり、これまでに全世界で900万台近くが販売されている。


2005年1月6

 

Samsung Electronics 21型a-Si TFT駆動有機ELDを開発

 Samsung Electronicsは、a-Si TFT駆動の21型低分子有機ELディスプレイを開発した。

 解像度はワイドUXGA(1920×1200画素)で、輝度は400cd/m2、コントラスト5000:1。第4/5世代ラインを用いて量産する予定。


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