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2006年5月31

 

IPSアルファテクノロジ テレビ用TFT-LCDラインを増強
年産500万枚体制を構築するとともに、欧州にモジュール工場を建設

 IPSアルファテクノロジは、千葉県茂原市のテレビ用大型IPS-TFT-LCD生産ラインを増強する。投資額は約680億円。この結果、年産能力は従来計画の250万枚から07年度下期に500万枚へアップする。

 同社は今月、年産160万枚の生産ラインで量産をスタート。07年4月までに250万枚体制へ移行する計画だった。今回、増強規模を500万枚に拡大するとともに、07年4月に予定していた250万枚体制も同年1月に前倒しすることにした。

 また、チェコ共和国にTFT-LCDモジュール工場を建設。その準備として6月に「IPS Alpha Technology Europe」を設立する。投資額は約120億円で、07年度下期から生産を開始する計画だ。


 

エプソン データプロジェクター用0.6型XGA HTPSを量産

 セイコーエプソンは、3LCD方式データフロントプロジェクター用0.6型XGA高温ポリシリコンTFT-LCD(HTPS:High Temperature Poly-Silicon TFT panel)の量産を開始した。

 開口率を従来より3%増の60%に高めたD5技術を採用し、画素ピッチを14μmから12.5μmに微細化。チップサイズを0.7型から0.6型へシュリンクした。また、倍速V反転駆動によってフリッカーおよび画素周辺部の光漏れを低減した。この結果、小型軽量、高輝度、ハイコストパフォーマンスのデータプロジェクターが実現するとしている。


2006年5月30

 

三菱化学とUDC 塗布型燐光有機EL材料の共同開発で合意

 三菱化学、三菱化学科学技術研究センター、米Universal Display(UDC)は、燐光有機EL材料を共同開発することで合意した。ウェットプロセスで成膜できる燐光材料を共同開発する。


2006年5月26

 

日本電気硝子、住友商事、上海広電光電子 中国にTFT-LCD用ガラス基板加工会社を設立

 日本電気硝子、住友商事、中国の上海広電光電子有限公司は、中国でTFT-LCD用ガラス基板加工事業で合弁する。

 6月に3社グループで合弁会社「電気硝子(上海)広電有限公司」を設立する。資本金は1550万USドル(約17億円)で、日本電気硝子が65%、上海広電光電子が20%、住友商事が12.5%、中国住友商事グループが2.5%出資する。

 新会社は上海に月産20万m2のガラス加工工場を建設。投資額は約50億円で、07年9月に操業を開始する予定。日本電気硝子の国内工場から供給するガラス基板を現地で加工し、上海広電NEC液晶顕示器有限公司(SVA-NEC)などへ供給する。


 

ペンタックス オーク製作所へレーザー直描装置事業などを譲渡

 ペンタックスは、子会社であるペンタックスインダストリアルインスツルメンツ(PIIC)のビジネスシステム事業の一部をオーク製作所へ譲渡すると発表した。

 譲渡するのはPCB/PDP用直描システム(データ・ダイレクト・イメージング・システム)、フォトマスク自動描画システム(フォト・プロッターシステム)、電子部品回路製造用データ編集ソフトウェア(CAMstationシステム)の開発・製造・販売、およびCAMTEK製PCB用外観検査機の販売事業。これらの06年3月期売上高は約17億円で、7月31日に譲渡が完了する予定。


2006年5月25

 

新日鉄化学とUDC 有機EL材料のマーケット開拓で連携

 新日鐵化学と米Universal Display(UDC)は、有機EL用赤色燐光材料のマーケット開拓で連携すると発表した。新日鐵化学の赤色燐光ホスト材料「NS11」とUDCの赤色燐光ドーパント材料の新規マーケットを開拓する。


2006年5月23

 

コニカミノルタIJ IJ装置の開発支援ツールを発売

 コニカミノルタIJは、インクジェット印刷(IJ)装置の技術開発支援ツール「コニカミノルタEB100・XY100」を発売する。

 EB100は同社の各種IJヘッドが駆動できる駆動ボードで、さまざまな評価用ソフトウェアを組み込んだ。

 一方、同時発売するXY100は高速・高精度の卓上型ロボット(武蔵エンジニアリング製SHOTMASTER300)、ヘッドマウントシステム、インク供給システム、ヘッドメンテナンスシステムからなるIJ描画装置で、最大4ヘッドまで駆動できるためカラー印刷も可能。さまざまなインクに対応するためヘッド内蔵ヒーターの制御が可能で、画像データ(BMP)での印字にも対応している。

 EB100とXY100を組み合わせパソコンと接続することにより、実際のプリント装置に近い機能を持たせることができ、簡便かつ迅速に画像を描画することができる。つまり、評価システム設計が不要になるため、IJ装置の開発期間を大幅に短縮できる。価格はEB100が300万円、XY100が400万円。


 

横河電機 多ピン対応のドライバICテスターを製品化

 横河電機は多ピン化対応のTFT-LCDドライバIC用テスター「ST6730 2400ピン仕様」を開発、受注活動を開始した。

 同時測定できるドライバICのピン数を従来の1344ピンから2400ピンにアップ。この結果、QVGA(1040ピン)やワイドQVGA(1120ピン)といった最新携帯電話用ドライバICが2個同時に測定できる。  また、アナログ/デジタルコンバーターとメモリーを全ピンに配置するパーピンデジタイザを配置し、階調テストを高速化した。FPDドライバテストシステム全体で06年度に400台、07年度に600台の出荷を見込んでいる。


2006年5月17

 

三洋エプソン 視野角180度の超広視野角TFT-LCDを開発

 三洋エプソンイメージングデバイスは、上下左右180度の超広視野角技術「Photo Fine Vistarich(フォトファイン・ビスタリッチ)」を用いたTFT-LCD5モデルを開発した。今秋より2.4型低温Poly-Si TFT-LCD(VGA)、2.5型a-Si TFT-LCD(480×240画素)、2.8型低温Poly-Si TFT-LCD(VGA)、7型a-Si TFT-LCD(ワイドVGA)、10.1型a-Si TFT-LCD(ワイドVGA)を量産する。

 Photo Fine Vistarichは新しい配向膜や液晶材料を採用。NTSC比100%以上の広色域化技術「Photo Fine Chromarich」と組み合わせることにより、180度全方位でコントラスト100:1を実現した。また、中間調でも応答速度ムラがないため、動画も鮮明に表示することができる。さらに、表面を押しても液晶の色変化がない。


 

ソニー TFT-LCD用化成デバイス事業を強化

 ソニーケミカルとソニー宮城は、7月1日付で統合し「ソニーケミカル&インフォメーションデバイス」として再スタートする。

 ソニー本体は記録メディア事業に加え、テレビ用TFT-LCDの化成デバイス事業を強化するため、5月1日付でソニーグループのデバイス事業を統括するコアコンポーネント事業グループ内に「ケミカルデバイス事業本部」を新設。統合するソニーケミカルとソニー宮城は、ケミカルデバイス事業本部が主管する国内の基幹事業所となる。両社の開発リソースや技術を統合することによって記録メディアや化成デバイス領域における強力な開発・製造体制を構築する。

 新会社のソニーケミカル&インフォメーションデバイスでは、ソニーケミカルの化成品技術とソニー宮城が記録メディアビジネスなどで培った材料・プロセス技術を一体化。とくに成長著しい液晶テレビのパネルに用いられる機能性フィルムなどの化成デバイス分野にリソースを集中し、BRAVIA用TFT-LCDや低温Poly-Si TFT-LCDなどへの応用利用を拡大する。


2006年5月16

 

三菱化学科学技術研究センター 塗布型有機トランジスタで有機EL素子を駆動

 三菱化学科学技術研究センターは、塗布型有機半導体材料を用いた有機トランジスタで有機ELを駆動することに成功した。

 開発した有機半導体材料は結晶性の高い低分子化合物でありながらウェットコートすることができ、1.4cm2/V・sと高いキャリアモビリティが得られる。また、@耐久性が高い、A駆動による素子特性の変化が小さい、Bレーザーパターニング加工が可能、といった特長がある。愛媛大学・小野昇教授と共同開発したもので、有機EL素子は九州大学・服部励治助教授と共同で試作した。三菱化学では08年末の製品化を目指している。


2006年5月15

 

三井金属 ファイン化対応のCOF用電解銅箔を販売

 三井金属は、ファインピッチ対応のCOF(Chip on Film)用電解銅箔「DFF」の販売を開始した。上尾工場(埼玉県上尾市)に月産2万m2の量産体制を構築し量産を本格化する。

 DFFは30μmピッチに対応でき、従来品に比べ表面粗さ(粗度)を25%低減するとともに、折り曲げ耐性を2倍に高めた。


2006年5月12

 

Applied Materials Applied Filmsを買収

 米Applied Materialsは、FPD用真空装置メーカーの米Applied Films(AFCO)を買収すると発表した。買収金額は約4億6400万ドルで、AFCOの発行済株式1株あたり28.50ドルを支払う。

 Applied Materialsは今回の買収によってFPD事業を拡大するほか、太陽電池用装置事業にも参入する。買収手続きは第3四半期に完了する予定。


 

産総研 精製レスで使用可能なSWNT合成技術を開発

 産業技術総合研究所(産総研)は、シングルウォールカーボンナノチューブ(SWNT)を高純度で合成する技術を開発した。

 直噴熱分解合成法(DIPS法)を改良し、純度を従来の50%から97.5%以上に高めるとともに、構造欠陥を1/10以下に低減した。精製せず、また表面改質やバインダーを添加せずに、高強度繊維(SWNTワイヤー)の紡糸、細胞培養用途のメッシュ状SWNTシートの作製に成功した。

 触媒利用効率も3900%と従来法の約100倍を達成。SWNTの直径を0.1nm単位で精密に制御することもできるという。


2006年5月11

 

三井化学 フィルムタイプのPDP用フィルター量産ラインを稼働

 三井化学は名古屋工場のフィルムタイプPDP用光学フィルター(フィルファインR)量産ラインが完成、稼働を開始したと発表した。年産能力は96万枚で、この結果、トータル年産能力は180万枚と倍増する。


2006年5月10

 

LG Electronics 50型PDP3面取りを開始

 LG Electronicsは、A2ラインで50型PDPの3面取りを開始した。これまではA1ラインで1面取りしていた。

 同社は昨秋から42型パネルを6面取りしているが、50型も多面取りすることによって50型の生産能力は従来の5万枚/月からA1ライン、A2ライン合わせ15万枚にアップした。


 

エプソン 0.8型XGA高温Poly-Si TFT-LCDを量産

 セイコーエプソンは、3LCD方式フロントデータプロジェクター用0.8型XGA高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon)の量産を開始した。

 D5高開口率化技術により開口率を68%に高め、高輝度を維持したままたチップサイズを従来の1型から0.8型にシュリンクした。また、フリッカを大幅に抑制。具体的には、従来はフレーム周波数60Hzで各画素に画像データを書き込んでいたが、D5技術では2倍の120Hzで書き込む。また、従来は1フレーム内の各ライン毎に異なる極性の画像データを書き込んでいたが、1フレーム内で各画素に同一極性データを書き込むことによって画素のエッジ部分で発生していた光漏れを低減した。このほか、従来から導入しているインクジェット方式による非接触方式配向膜形成技術も採用している。


 

有機エレクトロニクス研究所 有機EL公房を開設

 有機エレクトロニクス研究所は11日、「有機ELサンプル公房」をオープンする。

 来場者は有機ELパネルを見学したり、簡単な実験ができる。また、有料でサンプルパネルも貸し出し、企業との共同研究や商品化を模索する。


2006年5月8

 

Corning 第8世代ガラス基板製造設備を増強

 米Corningは、静岡工場の第8世代ガラス基板生産設備を増強する。投資額は1億7400万ドル。

 シャープと第8世代TFT-LCDガラス基板(2160×2400o)の供給で合意したもので、新工場では「EAGLE XGガラス」を量産する。


2006年5月2

 

第1四半期のPDP出荷枚数は前年比88%増ながら初の前4半期割れ

 ディスプレイサーチの発表によると、第1四半期のPDP出荷枚数は約230万枚となった。前年同期比では88%増だが、05年第4四半期比では11%減と初の前4半期比マイナスに終わった。出荷金額は前4半期比12%減、前年同期比64%増の約19億ドル。平均価格は前4半期比1%安、前年同期比13%安の796ドルと、タイトなパネル供給と大型化・高精細化を反映し値下がり幅が縮小した。

 過去最高出荷を記録した05年第1四半期に比べ出荷減となった原因としては季節要因、新商品への移行、年始の工場操業停止、大型・薄型ガラス基板への転換などが挙げられる。PDP市場は過去5年間、96%以上の年間成長率を達成してきたが、06年は年54%にスローダウンし、年間出荷枚数は1100万枚と予測している。

 サイズ・解像度別にみると、42〜43型HD(High Definition)パネルが42型ED(Enhanced Definition)パネルの出荷数を初めて上回った。05年第4四半期は42〜43型におけるHDの比率は40%だったが、06年第1四半期は55%に上昇した。北米や欧州でHDテレビのシェアが上昇したほか、欧州で42型EDに力を入れるセットメーカーが低迷。また、HDパネルとEDパネルの価格差が縮小したことがHDシフトを加速した。

 PDP市場全体でもHDの比率は51%から64%にアップ。50型が手の届く価格にきたことから、50型の比率も05年第4四半期の11%から14%に上昇した。

 メーカー別では、LG Electronicsが前4半期比9%増の73万枚を出荷し、シェア31%で初めて首位に立った。2位は松下電器産業、3位はSamsung SDI。42型EDは1位がLG Electronics、2位がSamsung SDI。42〜43型HDは1位が富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)、2位がSamsung SDI。50型は1位がLG Electronics、2位が松下電器。なお、用途別ではテレビ用はLG Electronics、パブリックディスプレイ用はパイオニアがトップ。


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