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2006年6月30

 

コニカミノルタテクノロジーセンター 世界最高発光効率の3波長型白色有機ELを開発

 コニカミノルタテクノロジーセンターは、初期輝度1000cd/m2で発光効率64lm/W、寿命1万時間という白色有機ELデバイスを開発した。

 初期輝度300cd/m2で寿命約1万6000時間というハイスペックな青色燐光材料を採用。赤色と緑色も燐光材料を用いてRGB3波長化し、白熱電球や蛍光灯に近い色調が得られるという。


2006年6月26

 

NEDOの高効率有機デバイスプロジェクト 62lm/Wという超高効率白色有機EL素子を開発

 山形大学の城戸淳二教授が研究リーダーを務めるNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「高効率有機デバイスプロジェクト」は、発光効率62lm/Wという超高効率白色有機EL素子を開発することに成功した。白熱電球を上回り、蛍光灯に迫る効率を達成した。

 ITOアノード上に化学ドーピングしたホール注入層、アリルアミン系ワイドギャップホール輸送層、クォーターフェニレン系ワイドギャップ材料をホストとして青色Ir錯体および橙色Ir錯体をドープした発光層、新開発したフェニルピリジン系ワイドギャップ電子輸送層、LiF/Alカソードを積層した。フェニルピリジン系電子輸送材料は3.6eVというワイドエネルギーギャップをもつだけなく、3×10-3〜9×10-3cm2/V・secという高い電子輸送特性を実現。輝度100cd/m2時で外部量子効率21%、電力効率45lm/Wを達成。さらに、光取り出し向上技術を併用し、外部量子効率約30%、電力効率62lm/Wの超高効率化を実現した。駆動電圧も低く、3.2Vで輝度100cd/m2が得られる。

 研究グループによると、低電圧化技術として知られるアルカリ金属ドーピング技術を用いずに、このクラスまで低電圧化できた例はないという。


2006年6月23

 

ミヤカワ IJ法で作製した導光板を開発

 ミヤカワは、オンデマンド・マルチドロップ(ODMD)技術でLCDバックライト用導光板を作製することに成功した。オンデマンド製造が可能なため、従来のような金型による射出成型が不要で、27万個のマイクロレンズをわずか0.09秒で作製できる。

 ODMD技術はポリカーボネート板などにIJ(インクジェット)ノズルから透明樹脂を吐出し、レンズ形状にした後、UV硬化させる。凸レンズの径は20〜120μmに対応可能で、1秒あたり300万個を作製することができる。もちろん、サイズにも制約がなく、デザインルールも自在にオンデマンドで変更することができる。

 製造子会社の東北電子(福島県)に最大12.5型が製造できるラインを導入。生産能力は5000枚/hで、9月からLCDメーカーへ出荷する。初年度は月1000万個の販売を目指している。


2006年6月21

 

日立ハイテク LCD製造装置の新工場棟を建設

 日立ハイテクノロジーズは、埼玉事業所(埼玉県児玉郡上里町)にTFT-LCD製造装置の新工場棟を建設する。8月に着工し、07年3月に完成する予定。総投資額は約25億円。

 新工場棟(新C棟)は延床面積1万6533m2で、幅60m、奥行72m、天井高さ7mのクリーンルームを備える。第6〜8世代対応の露光装置を生産。将来予想される第9世代装置の生産も可能。この結果、埼玉事業所における装置生産スペースは約1.4倍にアップする。

 また、湘南事業所で生産しているLCD関連製造装置のうち大型重量製品を埼玉事業所に移管し、効率的な生産体制を構築する。


2006年6月20

 

旭硝子 韓国にPDPガラス基板製造窯を新設

 旭硝子は、韓国亀尾市にPDP用ガラス基板の製造窯を新設する。3月に100%出資で設立した「旭PDグラス韓国」が6月中に着工、07年8月に稼働を開始する予定。投資額は約110億円。

 この結果、韓国でもガラス基板の製造から、韓旭テクノグラス(亀尾市)における切断・端面処理、ITO成膜といった加工までの一貫生産体制が整う。


 

エプソン 携帯電話用1チップドライバICをサンプル出荷

 セイコーエプソンは携帯電話のメインディスプレイ用ドライバIC「S1D19501シリーズ」を開発、サンプル出荷を開始した。

 26万色対応の表示データRAM(176×220×18bit)を内蔵した1チップドライバで、220出力のゲートドライバ、176RGB出力のソースドライバ、表示に必要な電源回路を内蔵した。最先端の0.25μmプロセスを用いることにより、短辺方向のチップサイズを約1mmと従来製品比34%にシュリンクさせた。


2006年6月15

 

日立 FHPの開発設計・調達および管理部門を統合

 日立製作所は、富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)の開発設計、調達および管理部門を10月に統合する。パネルからテレビまでPDPテレビ事業の垂直統合効果を高める狙い。

 FHPは4月に開発拠点を川崎市高津区から横浜市戸塚区に移転。日立グループとしてパネルからテレビまでの垂直統合体制を構築してきた。今回の組織変更はこうした一環をさらに加速するためで、開発設計部門などを日立に統合することにした。


 

旭硝子 大阪市にPDPガラス基板加工工場を建設

 旭硝子は、関西電力大阪発電所跡地(大阪市住之江区)にPDPガラス基板の加工工場を建設する。

 敷地面積は4万m2で、8月に着工、07年5月から稼働を開始する予定。1期の投資額は約150億円。関西工場(尼崎市)や愛知工場(知多郡武豊町)で生産したガラス基板を切断・端面処理し、ITO膜を成膜する。


2006年6月13

 

富士フイルム IJヘッドメーカーの米Dimatixを買収

 富士写真フイルムは、産業用インクジェット(IJ)プリンター用ヘッドメーカーの米Dimatixを買収すると発表した。7月に買収手続きを完了し、100%子会社として再スタートさせる。

 富士フイルムは05年2月に産業用IJプリンター用UVインクのトップメーカー「Sericol Group(英国)」、06年2月にIJプリンター用インク染料のトップメーカー「Avecia Inkjet(英国)」を買収。IJプリンター用インク事業を強化してきた。今回のDimatix買収もこうした一環で、産業用IJビジネス事業をさらに拡大する。 


2006年6月12

 

セイコーエプソン プラスチック基板を用いたA6サイズの電子ペーパーを開発

 セイコーエプソンは、プラスチックフィルム基板を用いたA6サイズ(7.1型)の電子ペーパーを開発した。

 低温Poly-Si TFTをガラス基板上に形成した後、プラスチックフィルムに転写する「SUFTLA(Surface Free Technology by Laser Ablation/Annealing)」を用いてQXGA(1536×2048画素)と電子ペーパーとしては世界最高レベルに高精細化した。また、周辺駆動回路も基板上に一体形成することにより狭額縁化した。

 表示方式は米E Inkの電気泳動方式で、コントラスト10:1と紙と同等レベルを実現。もちろん、メモリー性があり、情報書き換え時も最大駆動電圧を6Vに抑制した。厚さは0.47o。


2006年6月9

 

凸版印刷 印刷法で5.5型アクティブ高分子有機ELDを開発

 凸版印刷は、凸版印刷法を用いてアクティブマトリクス型フルカラー高分子有機ELディスプレイを開発することに成功した。

 試作したのは5.5型ワイドパネルで、画素数は400x234(80ppi)、画素ピッチは0.3o。07年から量産試作する予定。


 

大和証券SMBC SVA-NECに26億円を出資

 大和証券エスエムビーシー(大和証券SMBC)は、上海広電有限公司とNECのTFT-LCD合弁会社「上海広電NEC液晶顕示器有限公司(SVA-NEC)」に26億200万円を出資すると発表した。

 資金はSVA-NECの設備投資の一部に使われる。この結果、SVA-NECの資本金は714億円となり、出資比率はSVAグループが75%、NECグループが21.36%、大和証券SMBCが3.64%となる。


2006年6月8

 

CDTとLitrex 200ppi対応の高分子有機ELD用IJ装置の共同開発で合意

 英Cambridge Display Technology(CDT)と米Litrexは、解像度200ppiの高分子有機ELディスプレイ用インクジェットプリンティング(IJ)装置を共同開発することで合意した。

 おもにハードウェアとソフトウェアを拡張するとともに、CDTのプラズマ前処理、IJ印刷、成膜プロセス技術をブラッシュアップする。開発は07年後半までに完了させる予定。


2006年6月6

 

NEC液晶テクノロジー 業界最高画質の3.5型半透過型TFT-LCDを開発

 NEC液晶テクノロジーは、業界最高水準の視野角とコントラストを有する3.5型QVGA半透過型TFT-LCDを開発した。視野角は全方向で170度(コントラスト10:1以上の場合)。コントラストも500:1に高めた。

 半透過技術をベースとする外光環境適応技術「SR-NLT(Super-Reflective Natural Light TFT)技術」と、IPS広視野角技術をベースにした高画質化技術「SA-SFT(Super-Advanced Super Fine TFT)技術」を融合することによりスペックを従来より大幅に高めた。


 

三菱ガス化学 CCLとプリプレグの生産能力を増強

 三菱ガス化学は、電子材料の生産子会社「エレクトロテクノ」の銅張積層板(CCL)・プリプレグ生産能力を増強する。CCLの生産能力を月産30万m2増強する。完成は07年10月の予定で、この結果、トータルのCCL生産能力は月産100万m2となる。


2006年6月5

 

大日本印刷 RGBにイエローとシアンを追加した多色CFを開発

 大日本印刷はRGB3原色にイエロー、シアンを加えた多色カラーフィルター(CF)を開発、今秋から量産を開始する。

 イエローとシアンを追加したことによって、従来再現が難しかった黄色、金色、水色などを再現性よく表示することができる。この結果、色再現性は従来のNTSC比72%からイエローを加えた4色で95%、5色で100%となり、輝度も約35%向上する。ニーズによって4色CFと5色CFを供給する。テレビ、パソコン用モニター、ワンセグ放送対応携帯電話などへの採用を見込んでおり、07年度で100億円以上の売上げを計画している。


 

AKT 500台目のプラズマCVD装置を出荷

 AKTは、中国メーカーに累計500台目のTFT用プラズマCVD装置を出荷したと発表した。出荷した500台目の装置は第5世代用の「AKT-15K PECVD」。


 

帝人化成 バックライト拡散板用PC樹脂シートの生産能力を増強

 帝人化成は、大型液晶テレビのバックライト用拡散板向けポリカーボネート(PC)樹脂シートの生産能力を増強する。

 松山工場(愛媛県松山市)に年産能力4000トンの専用ラインを新設する。投資額は約14億円で、07年4月から商業生産を開始する予定。この結果、トータルの年産能力は9500トンにアップする。


2006年6月2

 

NEC液晶テクノロジー ポータブル機器用4.3型ワイドTFT-LCDを製品化

 NEC液晶テクノロジーは、携帯GPS端末、PDA、ポータブルマルチメディアプレーヤーなどのポータブル機器用4.3型ワイドTFT-LCD「NL4827HC19-01B」を開発した。解像度はワイドQVGA(480×272ドット)で、サンプル価格は1万8000円。年間100万枚の出荷を見込んでいる。

 携帯情報端末用TFT-LCDとしては業界最高水準の輝度350cd/uを実現。応答速度も23msecに高速化し、動画も十分表示できるようにした。


2006年6月1

 

ブリヂストン 大型カラーフレキシブル電子ペーパーを開発

 ブリヂストンは、反射型単純マトリクス電子ペーパーとしては世界で最も薄いフレキシブルカラーパネルを開発した。サイズは9型で、厚さを0.29oに薄型化した。

 サブストレートをプラスチックフィルムにしたオールプラスチックパネルで、特殊なリブ構造を採用することにより、フレキシブル化しても画像の乱れが発生しないようにした。さらに、新開発したカラー電子粉流体を用いて2色カラー2色表示を実現した。次世代の電子ブック、電子新聞、電子雑誌、各種広告、情報配信掲示板などへの応用を見込んでいる。


 

大日本スクリーン製造 FPD製造装置の新生産拠点を建設

 大日本スクリーン製造は、彦根地区事業所(滋賀県彦根市)敷地内にFPD製造装置の生産拠点を新設する。五つ目のFPD生産拠点で、11月から操業を開始する。投資額は約15億円。

 敷地面積は約8100m2で、地上2階建て延床面積約6800m2の工場を建設する。おもに第8世代対応TFT-LCD用塗布現像装置の生産・デモに利用する。幅50m、奥行80m、高さ6mという広大なクリーンルームでは、2000m2の生産スペースが必要な第8世代対応装置を同時に2ライン設置できる。また、フレキシブルレイアウトが可能な中央部無柱構造によって、将来予想される第9世代対応装置の生産も可能。完成後、同社のFPD装置の生産スペースは約1.6倍に拡大する。


 

アルバック 韓国にカスタマーサポート工場を建設

 アルバックは、韓国・坡州(パジュ)にTFT-LCD製造装置・メンテナンス部品などのカスタマーサポート工場を建設する。投資額は約9億円。

 京畿道坡州堂洞外国人投資団地の一角6490坪に延床面積1980坪の工場を建設する。稼働は07年4月の予定。


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