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2006年10月31

 

旭化成 子会社の旭化成ケミカルズとL&Lを統合

 旭化成は、100%子会社である旭化成ケミカルズと旭化成ライフ&リビング(L&L)を07年4月1日付で統合する。統合後はケミカルズが存続会社となる。

 旭化成グループは、03年10月の分社・持株会社制の導入にともないケミカルズを有機・無機工業薬品、合成樹脂・合成ゴム、高機能化学品などのケミカル事業会社、L&Lを生活消費材、食品用・産業用フィルムなどの生活製品関連事業会社として発足させた。移行後3年が経過し、今年4月から事業の高度化・高付加価値化を戦略の一つにする中期経営計画「Growth Action-2010」をスタート。計画を着実に実行し、生活消費材事業・ポリマー加工事業の拡大を加速するには両社の多様な経営資源を融合させシナジーを発揮させることが効果的と判断した。

 統合内容だが、まず生活消費材ビジネスを拡充するため、統合後のケミカルズが100%出資して「旭化成ホームプロダクツ」を設立。L&Lの生活消費材開発機能とサランラップ販売のマーケティング・販売機能を移管する。ケミカルズの素材、加工技術、化学技術とL&Lの生活消費材の新商品開発・マーケティング機能を融合させる。

 また、ポリマー加工事業を強化・拡大するため、L&Lのフィルム・シート・フォーム事業とケミカルズのフィルム・シート事業を統合再編し、高機能で高付加価値なフィルム・シート・フォームの新規用途分野への展開・拡大を図る。なお、L&Lの関連会社である旭化成パックスとサンディックは統合・再編後の事業組織の関連会社として存続する。


 

Hitzハイテクノロジー 福井県高浜町にハイテク鋳物の新工場を建設

 Hitzハイテクノロジー(HTC)は、福井県大飯郡高浜町にハイテク鋳物の新工場「Hitzハイテクノロジー若狭工場(仮称)」を建設する。半導体、精密ガラスの研磨定盤(ラッピングプレート:LP)の専用工場で、これにともないLPの世界シェアを70%から90%へ高める。

 建設地は本社工場(日立造船舞鶴工場内)に近い高浜町高森工業団地の一角約2万6000m2で、延床面積約3000m2の鋳造工場と約2500m2の機械加工工場を建設する。年産能力は4000トンで、07年4月の稼働を予定している。投資額は約16億円。


2006年10月30

 

富士フイルム 偏光板保護用TACフィルムの新工場を稼働

 富士フイルムは、LCDの偏光板保護用TAC(セルローストリアセテート)フィルム「フジタック」の新工場となる富士フイルム九州・第1工場の稼働を開始した。第1工場に続き、07年8月には第2工場、08年4月には第3工場を稼働させる予定。


 

NECエレクトロニクス 液晶テレビのBL駆動回路用パワーMOSFETを発売

 NECエレクトロニクスは液晶テレビのバックライト(BL)駆動回路を経済的に構築できるパワーMOSFET(金属酸化膜電界効果トランジスタ)3機種を開発、サンプル出荷を開始した。

 電流を流す際の抵抗であるオン抵抗値を業界最高クラスの6.7mΩに低減し、MOSFET一つあたりに流せる電流量を増加させた。50型クラス向けの「2SK4075」、30〜40型向けの「2SK4076」、30型前後向けの「2SK4077」をラインアップ。セットメーカーは放熱部品が削減できるのに加え、例えば20本のBLに必要となるMOSFETの数を8個と従来比1/8に削減することができる。サンプル価格は2SK4075が70円、2SK4076が60円、2SK4077が50円。3機種合わせ月産500万個が量産できる体制を構築。07年度上期には生産規模を月産1000万個にまで拡大する計画だ。


2006年10月26

 

旭硝子 LCDバックライト用ガラス管の生産能力を増強

 旭硝子は、LCDバックライト用ガラス管の生産能力を大幅に増強する。

 100%子会社の旭テクノグラス静岡工場に製造窯を増設するとともに既存設備を増強し、月産能力を600トンに高める。投資額は110億円で、来春までに工事を完了する予定。

 LCDバックライト用ガラス管の市場規模は06年の約1万3000トンから08年には約2万4000トンになる見通しで、08年にシェア30%以上を獲得したい考え。


 

鹿島 電子デバイス工場用簡易増設型フィルターを開発

 鹿島は電子デバイス工場用の簡易増設型フィルター「OAレスキュー」を開発、販売代理店のACST-CS(株)が販売を開始した。

 OAレスキューは、建設工事の際に発生する有機ガス、NOx、SOxなどの分子汚染物質がクリーンルーム内に入り込むのを防止するもの。既設の外調機に簡単かつローコストで取りつけることができる。

 従来の電子デバイス工場増設工事では、クリーンルームの外気取り込み口と建設現場の距離を確保したり、工事中の風向きを考慮する必要があった。一方、常設用のケミカルフィルターを設置する方法もあるが、フィルター取り付けスペースが必要なことに加え、工事期間中だけのために高価なフィルターを設置する必要があった。

 今後、鹿島は電子デバイス工場の増設工事を行う際にOAレスキューを積極的に使用する方針。


2006年10月25

 

東レ PDP用感光性ペーストの生産設備を増設

 東レは、PDP用感光性ペーストの生産設備を増設する。松下電器産業との合弁会社「松下プラズマディスプレイ(MPDP)」が兵庫県尼崎市に建設中の新工場(第4工場)へ感光性ペーストを供給する。

 滋賀事業場にある生産設備を月産205トン増設する。この結果、月産能力は225トンから430トンにアップする。07年7月に第1期を稼働、08年2月にフル稼働を計画している。


 

日鉱金属 磯原工場などでターゲット材の生産能力を増強

 日鉱金属は、磯原工場(茨城県北茨城市)などで半導体、HDD、FPD用ターゲット材の生産能力を増強する。合計投資額は約100億円。

 このうち、FPD用はITOターゲット焼結工程までの能力を25%増強する。投資額は約12億円で、11月以降順次稼働する。また、桃園工場(台湾)、平澤工場(韓国)にも約3億円を投じ、ITOターゲットの生産能力を増強する。


 

ダイセル化学 LCDフィルム用酢酸セルロース製造設備を増設

 ダイセル化学工業は、大竹工場(広島県大竹市)でLCDフィルム用酢酸セルロース製造設備の起工式を行った。投資額は約400億円。

 08年4月に稼働を開始する予定で、稼働後、同社の三酢酸セルロース(TAC)生産能力は現在の2倍にアップする。ちなみに、従来大竹工場の敷地面積は約24万m2だったが、03年と06年に隣接用地を取得し、現在は約46万m2となっている。


2006年10月24

 

凸版印刷 第8世代基板でLCD用CFの量産を開始

 凸版印刷は、三重第二工場で第8世代サイズ(2160×2460mm)のLCD用カラーフィルター(CF)の生産を開始した。総投資額は約470億円で、近くCFをサンプル出荷する。

 三重第二工場は敷地面積約16万1300m2で、着工からわずか7か月という短期間で稼働。マザーガラス投入能力は最大で4万5000枚/月で、52型換算では月産27万枚となる。三重第二工場の稼働によって凸版印刷グループのトータル月産能力は、国内外合わせ1200万枚以上(14型換算)となる。

 なお、工場敷地内には拡張スペースがあり、需要拡大にも即座に対応できる体制となっている。


2006年10月23

 

インスペック 本社工場の増築が完了

 検査装置メーカーのインスペックは、本社工場(秋田県仙北市)の増改築工事が完了したと発表した。

 増築部分は地上2階建てで、クラス1万のデモルーム、クラス30万のクリーンルーム仕様の機械製作工場設備を導入。工場面積は3倍、検査装置の生産能力は3.5倍にアップした。投資額は約3.8億円。同社は半導体パッケージやTFTアレイ用検査装置メーカー。


2006年10月20

 

06年の世界FPD市場は840億ドルを突破する見通し
薄型テレビのヒットでテレビ用FPDは前年比60%増に

 DisplaySearchは、06年の世界FPD市場規模が前年比13%増の840億ドルを突破すると発表した。数量ベースでは12%増の36億枚、面積ベースではサッカー場5711面分に当たる4280万m2となる見込み。薄型テレビ市場が爆発的に拡大し、テレビ用パネルの出荷金額は前年比60%増の296億ドルに達すると予想される。全体に占めるテレビ用パネルのシェアは05年の25%から35%へ上昇。06年のテレビ全体に占める薄型テレビのシェアは29%にとどまるが、テレビ用ディスプレイ全体に占めるFPDのシェアは金額ベースで05年の67%から82%へ、面積ベースで27%から48%にアップすると予測している。


2006年10月19

 

積水化成品 FPD用包装材を拡販

 積水化成品工業は、FPDのガラス基板、カラーフィルター(CF)基板、液晶セル、FPDモジュール輸送用包装材の販売を本格化する。

 その一環として大型ガラス搬送用BOX(ピオセラン)を発売。PS+PE共重合発泡体を使用した発泡容器で、TFT-LCD/PDP用ガラス基板、CF基板、セルの搬送に適している。最大2360×1050×2100oの成形が可能となっている。


 

東朋テクノロジーとSOPRA 分光エリプソメーターで包括提携

 東朋テクノロジーと仏SOPRAは、分光エリプソメーターの製造、販売、メンテナンスに関する包括的提携契約を締結した。

 SOPRAのエリプソメーターは、膜質解析の研究開発用途やLCD製造工程における膜質管理、a-Siの分子結合状態の測定に適している。東朋テクノロジーは日本、韓国、台湾などのアジアや米国向けに初年度10台以上の販売を目指す。


2006年10月18

 

NEC液晶テクノロジー 次世代携帯情報端末用SOG TFT-LCDを開発

 NEC液晶テクノロジーは、次世代携帯情報端末や携帯型GPS端末向けとしてシステム・オン・グラス(SOG)TFT-LCD4機種を開発した。10月に稼働を開始した秋田日本電気(秋田県秋田市)の低温Poly-Si TFT-LCD量産ラインで試作した。

 開発したのは3.5型の透過型/半透過型パネル、2.7型の透過型/半透過型パネルの4機種。いずれもVGA表示に対応しており、周辺回路をガラス基板上にビルトインした。また、階調補間回路の搭載によって1619万色表示、VGA/QVGA表示切替といった機能も有する。まず3.5型半透過型と2.7型透過型パネルを07年2月から量産する予定。


 

三洋エプソン 厚さ1.1oの携帯電話用2.2型TFT-LCDを開発

 三洋エプソンイメージングデバイスは、厚さ1.1oの2.2型a-Si TFT-LCDを開発した。

 薄型バックライト、偏光板、薄型ガラス基板などを用いることにより超薄型化した。また、独自の透過率向上技術により350cd/m2以上という高輝度を確保した。解像度はQVGA(320×240)となっている。


 

昭和電工 半導体・LCD用高純度塩素の生産能力を増強

 昭和電工は、半導体やLCDの製造に使用される高純度塩素の生産能力を増強する。

 高純度塩素ガスはおもにドライエッチング工程で使用される。現在、川崎製造所に年産300トンの高純度塩素の精製・充填能力を保有しているが、07年上期中に精製能力を1000トン、充填能力を600トンに引き上げる。また、08年までに充填能力を1000トンにアップする。


 

昭和電工 韓国で半導体・LCD用特殊材料ガス事業を本格展開

 昭和電工は韓国の100%子会社「韓国昭和化学品」における営業活動を11月より開始し、半導体・LCD用特殊材料ガス事業を本格展開する。

 現在、川崎製造所で行っている韓国向け特殊材料ガスの配送や技術サービスを現地販売拠点での対応に切り替える。また、京畿道安城(アンソン)市に特殊材料ガス貯蔵所を建設する。完成は07年上期の予定。


 

リンテック LCD用フィルムの剥離塗工設備が完成

 リンテックは、愛媛県四国中央市の土居加工工場内に建設していた剥離塗工設備2ラインが完成したと発表した。投資額は約20億円。

 LCD用光学機能性フィルムなどの粘着加工に用いられる剥離フィルムを生産し、LCD用フィルムの生産拠点である新居浜加工所(愛媛県新居浜市)や台湾・韓国の生産拠点へ供給する。年産能力は7000万m2。今回の設備導入によって、国内の他工場で行っているLCD関連剥離フィルムの生産も土居加工工場に順次移管・集約する。

 また、来秋には同工場内に光学関連製品用剥離塗工設備を2ライン増設する予定。


2006年10月17

 

三洋エプソン 7.1型フルHD 低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 三洋エプソンイメージングデバイスは、7.1型フルHD対応低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。このサイズでフルHD化したのは世界で初めて。

 NTSC比100%以上の広色域化技術「Photo Fine Chromarich」の色変換アルゴリズムと高精細化技術により、310ppiという高精細化を実現した。また、上下左右180度の超広視野角化技術「Photo Fine Vistarich」、画像処理技術「AME(Auto-Movie-Enhancement)」など独自技術も搭載した。


 

東芝松下ディスプレイ 指と光ペン入力が切り替え可能なインプットディスプレイを開発

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は、画面上に表示されたアイコンやボタンに直接指で触れることで入力する機能と光ペンによる直接手書き入力する機能の切り替えが可能な低温Poly-Si TFT-LCD(インプット・ディスプレイ)を開発した。

 これまでのインプット・ディスプレイと同様、SOG(System on Glass)技術を用いて光センサーと信号処理機能をガラス基板上にビルトインした。パネルは2.8型400×240画素で、6万5000色が表示できる。


 

NEC液晶テクノロジー 世界最高解像度の医療用モノクロTFT-LCDを開発

 NEC液晶テクノロジーは、読影診断をはじめとする医療用途向けとして21.3型モノクロTFT-LCDを開発した。医療用TFT-LCDの最上位モデルに当たり、07年度上期から量産する。

 解像度は2800×2100ドットと世界最高レベルで、10ビットドライバICの採用とサブピクセルコントロールにより業界最高水準の3070階調を実現した。また、輝度は1000cd/m2、コントラストも1000:1を達成した。


 

三洋エプソン 半透過型RAM内蔵の2.8型低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 三洋エプソンイメージングデバイスは、半透過型画素内RAM(random access memory)内蔵の2.8型低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。

 半透過型LCDは、低消費電力状態にあるスリープモード時には画面の表示が完全に消えてしまうか、もしくは一部しか表示されないことがほとんどである。今回の2.8型パネルは、最終表示画面を記憶させるSRAMを画素内に内蔵。26万色表示と8色の表示色の切り替え機能を搭載した。この結果、入力作業時などのアクティブモード時は従来通り26万色で、スリープモード時はSRAMが記憶した最終表示画面を反射型モードによって8色で表示する。もちろん、スリープモード状態ではデータの書き込みやバックライトの駆動電圧が不要になるため、低消費電力状態で8色の全画面表示が可能になる。


 

東レ 韓国でFPC用CCLを生産

 東レは、韓国でFPC用CCLを量産する。

 子会社の「東レセハン(TSI)」に電解メッキ法2層型フレキシブル基板フィルム“メタロイヤル”の生産設備を新設する。投資額は約30億円。年産能力は70万m2(COF標準品換算)で、07年10月からの稼働を予定している。

 メタロイヤルは電解メッキ法によりポリイミドフィルムに厚さ2〜18μmの銅メッキ加工を施したもので、銅メッキ層とベースフィルムの密着性が高く、ファインピッチ・エッチング加工性、耐屈曲性、耐熱性に優れる。


2006年10月16

 

東芝松下ディスプレイテクノロジー 8.9型ワイド半透過低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)はタブレット/ノートPC用8.9型ワイド半透過低温Poly-Si TFT-LCDを開発、量産を開始した。

 画素領域内に透過領域と反射領域を設けて光学設計を最適化するとともに、高透過カラーフィルター(CF)を採用。高透過率と高反射率を両立した。さらに、高効率の薄型軽量LEDバックライトを搭載することにより、CCFL(冷陰極蛍光管)を使用した透過タイプと同等の輝度200cd/m2を確保した。


 

コニカミノルタ UDCと白色有機ELデバイスで協業強化

 コニカミノルタテクノロジーセンターと米Universal Display(UDC)は、白色有機ELデバイスで協業関係を強化すると発表した。

 コニカミノルタは、6月に初期輝度1000cd/m2で効率64lm/Wという高効率有機ELデバイスを開発。青色燐光材料・技術などを独自開発することに成功していた。今後、ディスプレイのバックライトや照明向けとして白色有機EL面光源を製品化する予定。


2006年10月12

 

シャープ コントラスト1500:1の車載用8型TFT-LCDを開発

 シャープは、コントラスト1500:1の車載機器用8型TFT-LCD(800×480画素)を開発した。

 車載機器で要求される高耐久性・信頼性を保ったまま従来比約3倍に当たる高コントラストを実現した。インパネ部に搭載すると視認性がアップするほか、インパネの黒色との統一感が出るなどLCDの存在を感じさせないデザインが可能となる。走行中はスピードメーターを表示、駐停車中は地図情報画面や後方確認用のカメラ画像を表示することができる。

 輝度は400cd/m2、視野角は上下・左右176度となっている。


 

NEC液晶テクノロジー 携帯端末用半透過型TFT-LCDのラインナップを拡充

 NEC液晶テクノロジーは、PDAや携帯型GPS向けとして外光環境でも高い視認性が得られるTFT-LCD2機種を製品化する。3.5型の「NL2432HC22-41B」と2.7型の「NL2432HC17-04B」で、どちらもQVGA表示に対応する。

 前者は半透過型LCDでは業界最高水準となる輝度200cd/m2、反射率15%を両立。後者は輝度100cd/m2ながら、クラス最高水準となる35%という高い反射率を実現した。どちらもタッチパネルを標準装備。また、タイミングコントローラー、DC/DCコンバーターを搭載しており、携帯機器の開発期間を短縮することができる。前者は1万6000円、後者は9000円で12月からサンプル出荷する。


 

日立ディスプレイズ 厚さ1.29mmの携帯電話用IPS-TFT-LCDを開発

 日立ディスプレイズは、厚さ1.29mmの携帯電話用2.2型IPS-TFT-LCDを開発した。0.2o厚ガラス基板と薄型導光板を用いて従来比1/2に薄型化した。

 解像度はQVGAで、26万色が表示できる。IPSモードによって上下左右とも170度以上に広視野角化。輝度も350cd/m2、コントラストも500:1とハイスペックを実現した。11月からサンプル出荷する。


2006年10月11

 

LG.Philips LCD 第3四半期も赤字に

 LG.Philips LCDは、第3四半期の売上高が前年同期比1%増の29億3100万ドル、営業損益が4億400万ドルの赤字になったと発表した。テレビ用TFT-LCDの単価が予想以上に値下がりしたためで、第2四半期から2期連続の赤字となった。このため、07年度は設備投資額を圧縮する考え。


2006年10月10

 

東芝 LG.Philips LCD Polandへ出資

 東芝は、LG.Philips LCDのポーランド製造子会社「LG.Philips LCD Poland(LPLWR)」の株式20%弱を取得すると発表した。出資額は約55億円で、全額を出資していたLG.Philips LCDと契約を締結した。

 東芝は欧州における液晶テレビ事業を強化するため、ポーランドのヴロツワフ近郊のコビエジェツェに液晶テレビ製造販売会社「東芝テレビ中欧社」を9月に設立。同社と東芝情報システム英国社の2拠点で09年度に約300万台の液晶テレビを生産する計画。

 LPLWR社への出資は、急成長する欧州市場におけるシェア拡大を図るもので、上記の2製造拠点で液晶テレビ用パネルの長期的な安定調達とリーズナブルプライスでの調達が可能となる。将来的にはLPLWRから50型以上の大型TFT-LCDの調達も想定している。LPLWRは07年第1四半期からTFT-LCDモジュールの組立を開始する予定となっている。


 

きもと ポーランドにLCDフィルの加工会社を設立

 きもとは、ポーランド北部のトルン市郊外にLCD用フィルムの加工会社を設立する。

 新会社は「KIMOTO POLAND Sp. z o.o.」で、12月に設立する予定。投資額は5億円で、07年9月からLCD用フィルムの加工を行う。07年度は年間10億円の売上げを見込んでいる。


2006年10月5

 

NEC液晶テクノロジー 輝度1100cd/m2の12.1型TFT-LCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは強い外光下でも鮮やかなカラー表示が可能な12.1型SVGA TFT-LCD 「NL8060BC31-36」を開発、受注活動を開始した。サンプル価格は5万円で、12月下旬から出荷する。1年間で1万台の販売を見込んでいる。

 高出力バックライトシステムとパネル設計の改善により、業界最高クラスの輝度1100cd/m2を実現。タッチパネルを取りつけても高輝度が保てるようにした。また、−10℃〜+70℃という広い動作温度範囲を保証。自動販売機、ガソリンスタンド用POS端末、KIOSK端末など直射日光が当たる機器における採用を見込んでいる。


2006年10月4

 

TMD 厚さ0.99oの携帯電話用低温Poly-Si TFT-LCDを開発  

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は、厚さ0.99mmの携帯電話用2型低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。解像度はQVGAで、もちろん世界でもっとも薄いLCDとなる。

 ガラス基板を研磨するとともに薄型バックライトを採用することにより1oを切る驚異的な薄型化を実現した。輝度は300cd/uで、重さは3.5gとなっている。


2006年10月2

 

NHK、パイオニア、ノリタケ スーパーハイビジョン対応PDPを開発

 NHK、パイオニア、ノリタケカンパニーリミテド、NBCはスーパーハイビジョン仕様の高精細PDPを共同開発した。画素ピッチを従来の半分である0.3oに微細化し、100型クラスのスーパーハイビジョンテレビ実現のメドがついたとしている。

 独自開発した放電発光現象の解析用シミュレーション技術により、Xe分圧を高くするとともに電極の幅や間隔を最適化。この結果、微細ピッチでも発光効率の低下をミニマム化できる手答えを得た。実際、試作した6.5型(480×270画素)パネルでは1lm/W程度の発光効率が得られた。


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