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2007年1月31

 

三菱電機 高輝度の産業用TFT-LCDを発売

 三菱電機は、業界最高輝度の産業用TFT-LCDのニューモデルとして10.4型VGAモデルと12.1型SVGAモデルを発売する。

 10.4型はバックライト光源を2灯から4灯に増やすなどにより、輝度を1000cd/m2に高めた。一方の12.1型は従来の4灯光源を維持しながら、光学設計の最適化により光の利用効率を改善し輝度1500cd/m2を実現した。

 どちらも従来同等、−20〜+70℃という広い動作温度範囲を確保した。さらに、屋外の直射日光下でパネル表面温度の上昇による表示の悪化を抑制した。サンプル価格はいずれも7万円で、3月から出荷する。


2007年1月30

 

日立ディスプレイズ a-Si TFT生産ラインで低温Poly-Si TFTの生産を可能に

 日立ディスプレイズは、従来のa-Si TFT生産ラインで低温Poly-Si TFTを生産できる製造技術を開発した。高性能なPoly-Si薄膜を部分的に形成する結晶化技術「SELAX(Selectively Enlarging Laser X'tallization)技術」によってa-Si TFT基板の一部に低温Poly-Si TFT性能を付加するもので、既存のa-Si TFTラインに巨大な投資をせずに低温Poly-Si TFT-LCDの生産能力を高めることができる。

 a-Si TFT基板のうち、周辺の回路内蔵部のような高い電子移動度を必要とする部分のみに固体レーザーを照射し、Siの多結晶化と横方向の結晶成長を実現する。この結果、大型ガラス基板上に高い位置精度で結晶領域が形成でき、通常のエキシマレーザー法に比べ良質な多結晶を短時間で作製できる。

 07年中に730×920o対応のV3ライン(千葉県茂原市)で生産体制を整える。その結果、従来の低温Poly-Si TFT-LCD生産ライン(2.2型換算で月産200万枚)に加え100万枚の月産能力が上乗せされる。


 

シャープ 中小型TFT-LCD用ビデオインタフェースICを発売

 シャープは、電源回路を内蔵した中小型TFT-LCD向け「液晶ビデオインタフェースIC」を発売する。デジタル信号処理により高機能化し、周辺部品を従来の約1/2に削減できる。

 信号処理をアナログ方式からデジタル方式に変更し、ノイズ干渉を抑制する独自技術を採用。従来、他の部品で実現していた電源機能を内蔵した。また、オンスクリーンディスプレイやタイミングコントロール、VCOMのドライブ機能までを1チップ化した。サンプル価格は500円で、2月末から月産30万個規模で量産する。


2007年1月26

 

NEC NEC液晶テクノロジーと生産子会社2社を合併

 NECは、NEC液晶テクノロジーとその生産子会社である秋田日本電気ならびに鹿児島日本電気を統合合併すると発表した。4月1日付けで統合する。

 事業運営の効率化や意思決定の迅速化を図るのが狙いで、研究開発、生産、販売が一体となった経営体制に変更する。


2007年1月25

 

レーザーテック LCD用大型フォトマスクインプロセス修正装置を発売

 レーザーテックはTFT-LCD用大型フォトマスクインプロセス修正装置「LR51」を開発、受注活動を開始した。最大1500×1300mmの大型マスクをリペアすることができる。価格は約1億9000万円で、07年度に3台の受注を見込んでいる。

 自社のレーザーリペアユニットと、ハイパー・フォトン・システムの高精度ディスペンサを組み合わせ、露光・現像後のレジストパターンの白欠陥・黒欠陥をリペアできるようにした。レジストパターン状態でリペアが可能であるため、ウェットエッチング後に行う従来リペアに比べレーザー照射によるガラス部のダメージや汚れがない。また、遮光部のCrO/Crも維持できるため、高品質のリペアが可能になる。さらに、リペア部をカバーフィルムで保護する機構を搭載。レーザーリペア時に発生するデブリによるフォトマスクの汚染を抑制することができる。


2007年1月19

 

日東電工 中国深センに液晶テレビ用光学フィルムの新工場を建設

 日東電工は、中国深セン市に液晶テレビ用光学フィルムの新工場を建設する。投資額は1期で約60億円。10月に完成する予定。

 中国では華中と華南地域にテレビセットメーカーが集中しているため、深セン市の光明ハイテクパークに子会社の「深セン日東光学有限公司」が新工場を建設する。敷地面積は約5万4000m2で、建屋は地上5階建て延床面積約4万m2。最新の加工・検査技術を導入し、これまでの労働集約型の加工工程を設備集約型の自動工程にして生産性を高める。また、65型以上の光学フィルムも加工できるようにする。当初は光学フィルムの加工からスタートするが、順次、塗工工程なども増強する。


2007年1月16

 

TMD 反射型の5型VGAモノクロTFT-LCDを量産開始

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は電子辞書、電子書籍、OA複合機の操作パネル向けとして反射型の5型VGAモノクロTFT-LCDを開発、量産出荷を開始した。

 16階調設計に加え、光学設計の最適化によってコントラストを12:1に高めた。また、高効率反射面と内面反射技術を採用。表示に影がなく、微細な文字もクッキリと表示できるようにした。もちろんバックライトが不要なため、電子辞書をはじめとする搭載機器のバッテリー寿命を延ばすことができる。さらに、電子ペーパーに比べ応答速度が20msec(typ)と速いため、文章表示の高速スクロールや動画にも適する。なお、消費電力は4mW。


2007年1月15

 

太洋工業 小型LCD用点灯検査装置を開発

 太洋工業は、オートアライメント機能を搭載した小型LCD用点灯検査装置「オートプローバーTAP-B65-960」を開発した。

 FPCのライン上にめっき成膜によって突起を設けたバンプFPCをLCDの電極端子とコンタクトさせるバンプFPCコンタクト方式を採用。従来のピンタイプでは困難とされる100μm以下のファインピッチにも対応できるようにした。


2007年1月12

 

キヤノン SED鰍完全子会社化し単独でSEDを事業化

 キヤノンは、東芝と設立したSED合弁会社「SED梶vを完全子会社化すると発表した。1月29日付で東芝が保有株式(約50%)をすべて譲渡する。

 キヤノンに対するSED関連の米国訴訟の長期化が予想されるため、SED事業をキヤノン単独で行うことにした。SED搭載テレビは予定通り第4四半期から日本で発売するが、本格量産については計画を見直す。

 SED鰍フ現社長である福間和則氏は、出身元である東芝からキヤノンに移籍したうえで引き続き社長を務める。また、東芝から出向している技術者については、新たに締結する契約にもとづいて出向を継続させる予定。


 

クラレ 偏光フィルム用ポバールフィルム生産設備を増設

 クラレは、LCD偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムの生産設備を増設する。

 同社はクラレ西条(愛媛県西条市)とクラレ玉島(岡山県倉敷市)を合わせ6100万m2の年産能力を保有。さらに、07年中に年産6000万m2のラインを稼働。今回の増強はさらなる需要増大に対応するもので、クラレ西条に年産能力1500万m2の新系列を増強する。投資額は約40億円で、08年半ばに完成する予定。


2007年1月11

 

APDC テレビの動画解像度を定量測定できるシステムを開発

 国内PDPメーカー3社が出資している次世代PDP開発センター(APDC)は、テレビなどの動画解像度を定量測定できる「動画解像度測定システム(APDC方式)」を開発した。目視による主観的な定量評価を発展させたもので、カメラを用いた機械測定によって客観的な定量評価を実現した。


2007年1月10

 

松下電器と東レ 兵庫県尼崎市にPDP国内第5工場を建設
月産100万枚と世界最大規模で42型を10面取り

 松下電器産業と東レは、合弁会社である松下プラズマディスプレイ(MPDP)の第5工場を兵庫県尼崎市に建設する。11月に着工し、09年5月に第1期を稼働する予定。投資額は約2800億円。月産能力は100万枚(42型換算)と世界最大のPDP工場となる。

 新工場は現工場の隣接地に建設する。延床面積は約28万4000m2。42型10面取り、50型8面取りが可能な超大型マザーガラスを採用し、投資生産性を第1工場の5倍以上に高める。

 松下電器はPDP市場が2010年に3000万台になると予測しており、巨額の先行投資によってトップメーカーの座を強固なものにする考え。


 

セイコーNPC チャージポンプ自動切換方式の白色LEDドライバを量産

 セイコーNPCはLCDバックライト用白色LED向けとしてチャージポンプ方式ドライバ「SM8135AB」を開発、量産を開始した。並列接続された1〜4灯のLEDに対応した駆動機能、明るさを調節できる調光機能を備える。サンプル価格は120円で、月産150万個規模で量産する予定。

 SM8135ABはチャージポンプ方式を採用しているため、機器の小型化の障害となっていた昇圧コイルが不要になる。また、約1秒毎に全LEDの駆動電流値をモニターし、自動的に最適な倍率を設定する回路を採用。電力効率が向上し電池の長寿命化が可能になる。さらに、駆動電流を自動的に調節する制御回路を内蔵しているため、各LEDのVf(順方向降下電圧)のバラつきによって生じる表示面内の輝度ムラが発生しない。


2007年1月9

 

ソニー 27型有機ELDテレビを開発

 ソニーは単板構造の27型低分子有機ELテレビを開発、米国で開催された「2007 International CES」で公開した。

 厚さを最薄部で10o以下に薄型化するとともに、1920×1080画素のフルHD対応を実現した。 また、ワイドSVGA(1024×600画素)の11型有機ELテレビも公開。こちらは約3oに薄型化した。


 

パイオニア 新パネル技術搭載のPDPテレビを発売

 パイオニアは、新しいパネル技術を搭載したPDPテレビを全世界で発売する。今夏に北米で発売するのを皮切りに、欧州、日本、その他地域で順次リリースする。

 新パネル技術は、パネル構造の改善によって従来パネルに比べ黒レベル輝度を1/5に抑制。黒階調数が細かく、深い黒の表現が可能になった。また、暗輝度を抑制することによって映画などの暗いシーンでも鮮明な画像が表示できる。さらに、前面保護フィルターを変更することにより明るい照明環境下でも深みのある黒を再現できるようにした。


2007年1月5

 

Samsung Electronics 1枚で両面に異なる画像が表示できるTFT-LCDを開発

 Samsung Electronicsは、パネルの裏表に異なる画像が表示できる2.2型QVGA TFT-LCDを開発した。厚さは2.6oで、第1四半期から量産する。

 画素内にゲート電極を2本設けて表裏の画像を独立制御するとともに、一方を透過モード、もう一方を反射モードにして表示する。反射モードでは外光に加え、画素内で反射する透過光も利用する。このため、バックライトユニットは1個でいい。輝度は前面が250cd/m2、背面が100cd/m2。


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