FPD NEWS
FPD Data
APPLICATION Data
EVENT

FPD HOT NEWS
過去のニュース  トップページへ

2007年4月26

 

光村印刷 反転印刷法を武器にTFT-LCD用CF市場に進出

 光村印刷は、新たに開発したLCDカラーフィルター(CF)製造法である反転印刷法を採用したCFの量産を開始する。プロセス技術は三菱重工業、大日本インキ化学工業、金陽社と共同開発したもので、600×720o対応の反転印刷機を導入した。

 光村印刷は独自の3色印刷法でSTN-LCD用CFを量産しているが、今回の新工法によってTFT-LCD用CFの量産を開始する。生産するCFは従来の顔料分散法と同等以上の品質で、携帯電話から中小型モニターまで幅広い用途に使用可能。また、顔料分散法に比べ工程数が大幅に短縮されるため、製造コストも削減できる。5月から月産1万枚規模で生産。その後、月産3万枚/月にまで増産する予定。

 ちなみに、反転印刷機は第5〜6世代マザーガラスにも対応可能で、将来の大型化展開も示唆している。


 

Corning 台湾に第8世代ガラス基板溶融炉を建設

 米Corningは、台湾の台中工場に第8世代ガラス基板(2160×2460o)溶融炉を導入する。投資額は1億2900万ドル。

 08年半ばから第8世代ガラス基板の量産を開始。同時に、第7.5世代のガラス基板加工能力も増強する。


 

日本合成化学 偏光フィルム用OPLフィルム生産設備を増設

 日本合成化学工業は、LCDの偏光フィルム用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「OPLフィルム」の生産設備を増設する。年産能力は1500万m2で、08年10月に完成する予定。

 同社は大垣工場(岐阜県大垣市)に年産2500万m2(第1系列:1200万m2、第2系列:1300万m2)の生産能力を保有。現在、熊本工場(熊本県宇土市)に年産1500万m2の第3系列を建設中。

 今後の需要増大に対応するには、さらなる能力増強が必要と判断し、熊本工場に第4系列を建設することにした。第3系列と第4系列完成後、トータルの年産能力は現在の2.2倍に当たる5500万m2にアップする。

 また、熊本工場はOPLフィルムの主原料となるPVOH樹脂の国内生産拠点であるため、OPLフィルム生産設備が完成すると、原料樹脂からフィルム化までの一貫生産体制が整う。


2007年4月24

 

日立のPDP特許管理会社 PDPでLG Electronicsを提訴

 日立製作所の子会社「日立プラズマパテントライセンシング(HPPL)」は、PDPの特許侵害で米国連邦地方裁判所(テキサス州東部地区)にLG Electronicsとその米国子会社であるLG Electronics USAを提訴した。LGのPDPがHPPLの所有特許7件を侵害していると主張しており、LGに対し損害賠償はもとより、製品販売差し止めも求めている。


 

IPSアルファ フルHDテレビ用IPS-TFT-LCDを量産

 IPSアルファテクノロジは、37型フルHD対応IPS-TFT-LCD(IPSαパネル)の量産出荷を開始した。

 フルHDモジュールの120Hz対応として業界初の2チャンネル低電圧差動伝送方式機能内蔵の液晶コントローラを搭載。これにより、通常の60Hzの映像を2倍の120Hzに変換する「倍速120Hz」スーパインパルス表示技術を実現。また、パネル側でも配線抵抗を従来比40%、液晶応答速度を従来比15%改善した。これらにより、セット側の映像入力に応じて120Hz映像コマ補間やスーパインパルス表示が可能になり、動画応答速度で最高8msec台を実現した。

 輝度は500cd/m2、視野角は上下・左右178° で、パネルの高透過率化設計によりバックライト電力を従来のハイビジョンパネルとほぼ同等の130Wに抑制した。


2007年4月23

 

日東電工 チェコに光学フィルム加工工場を建設

 日東電工は、チェコ共和国ブルノ市に液晶テレビ用光学フィルムの新会社「日東電工チェコ有限会社(Nitto Denko Czech s.r.o.)」を設立、チェルノヴィツカーテラサ工業団地に光学フィルムの加工工場を建設する。先頃、用地取得に関しブルノ市と仮契約を締結した。

 新会社は資本金1億8000万CZK(チェココルナ)。敷地面積約10万m2に延床面積7500m2の工場を建設する。1期の投資額は約30億円で、5月に着工、08年3月に完成する予定。


 

ニッパツ 特殊発泡ポリウレタン生産ラインを増設

 ニッパツは、産機事業本部化成品部の第二工場(長野県駒ヶ根市)に特殊発泡ポリウレタン生産ラインを増設し。FPDや印刷関連などの分野へ参入するためで、投資額は5億円。

 熱硬化ウレタンなどの反応性原料を用いてシート状に連続生産するラインを導入。FPD向けを想定し、幅は最大2540o(100インチ)に対応できるようにした。月産能力は25万m2。


2007年4月20

 

大日本スクリーン 半導体/LCD製造装置の幹線輸送に海運を利用

 大日本スクリーン製造は、物流におけるCO2排出量を削減するため、フェリーを利用した九州方面への物流ネットワークを構築し、半導体/LCD製造装置の輸送における海上モーダルシフトを開始すると発表した。100%出資会社のトランザップジャパンが物流業務を担当する。

 名門大洋フェリー、同社の100%子会社であるフェリックス物流の協力を得て、大阪南港と新門司港を結ぶフェリーを利用した海上輸送体制を構築。メーカー、物流業、海運業が三位一体となった輸送システムを構築した。運用に当たっては、従来よりも積載効率を向上させた大型精密機器運搬専用のエアサスペンション付きセミトレーラー(荷台)を使用。半導体/LCD製造装置の幹線輸送の一部として活用し、国内輸送における物流関連のCO2排出量を年間約320トン削減する。

 初年度は国内外向け合わせ年間500台のトラック輸送に活用し、将来は九州方面以外の地域への導入も視野に入れている。


2007年4月19

 

SII Nemopticのメモリー性LCDを量産

 セイコーインスツル(SII)と仏Nemopticは、Nemopticの双安定ネマティック技術(BiNem技術)を用いたLCDで業務提携した。SIIが電子ペーパーとして量産を製造受託する。

 BiNem技術の名は「Bistable Nematic(双安定ネマティック)」に由来しており、メモリー性を有するため、通電を遮断しても表示が保持できる。また、従来のメモリー性LCDに比べコントラストが高く、さらに視野角も180度と広い。このため、電子ブックや値札など紙媒体を代替するアプリケーションに最適だという。SIIは1.5μmという液晶セルギャップの均一制御や特殊な液晶配向膜の作製に成功。量産にメドをつけた。

 SIIは第3四半期から出荷を開始。07年度に10万台、08年度には100万台以上の出荷を目指している。ちなみに、SIIは今年初めにSTNディスプレイ事業部を新設し、販売対象をこれまでの携帯電話中心から他市場へ拡大する戦略に転じた。


 

Rohm and Haas KodakのLCD用フィルム事業を買収

 米Rohm and Haasは、米Eastman Kodakのライトマネジメント・フィルム事業を買収すると発表した。同事業はLCDの輝度・効率を向上させる先端フィルムを生産している。

 Rohm and Haasは特許、商標、ノウハウ、企業秘密、製品のポートフォリオ、知的財産のライセンスなどKodakの知的財産を取得。買収にはニューヨーク州ロチェスターにある試験工場、主要原材料の供給も含まれる。買収完了後、Rohm and Haasはアジア太平洋地域に専用工場を建設。08年初めの稼働を予定している。

 なお、Kodakのロチェスター、台湾、日本、韓国、中国の従業員はそのままRohm and Haasのエレクトロニック・マテリアルズ事業に移籍する予定。


2007年4月17

 

シャープ コントラスト2000:1のモバイル機器用TFT-LCDを開発

 シャープは、携帯電話などのモバイル機器向けとしてコントラスト2000:1の2.2型TFT-LCDを開発した。ワンセグ対応携帯電話向けとして今秋からサンプル出荷する予定。

 解像度はQVGAで、視野角は上下・左右・斜めとも176度を確保。応答速度も8msecに高速化した。携帯電話のほか、デジタルカメラ向けとしても需要を見込んでいる。


2007年4月16

 

シャープ 亀山工場は正常に運転再開

 シャープは、4月15日に発生した三重県中部地震によって亀山工場は安全装置が作動し一時操業を停止したものの、同日15:00頃から順次稼働を再開したと発表した。従業員、建物への被災もなかった。


 

凸版印刷 三重のCF工場の稼働を再開

 凸版印刷は、4月15日に発生した三重県中部地震によるLCDカラーフィルター工場(三重第一工場、三重第二工場)に人的被害・二次災害がなかったと発表した。亀山市にある三重第一工場は16日に生産を再開。津市の三重第二工場は15日当日の22時に生産を再開した。


 

新日鐵化学とUDC 赤色有機EL燐光素子を高性能化

 新日鐵化学と米Universal Display(UDC)は、赤色有機EL燐光素子の特性を大幅に高めることに成功した。

 UDCの赤色ドーパント「UDC-RD39」と新日鐵化学の赤色ホスト材料を組み合わせたもので、寿命は初期輝度1000cd/uで従来比5倍の22万時間に。電流効率も24cd/A(従来比60%増)、外部量子効率も輝度1000cd/uで19%にアップした。ちなみに、色度はx=0.65、y=0.35となっている。


 

きもと 中国に機能性フィルムの販売会社を設立

 きもとは、中国上海市にLCD関連部材フィルムなどの機能性フィルムの販売会社「上海木本貿易有限公司」を設立する。

 資本金は2400万円で、6月に設立、7月から営業を開始する。薫事長には武山詔一氏(現常務取締役営業本部長兼eAI技術部担当)が就任する。


2007年4月13

 

CPT 董事長が辞任

 Chunghwa Picture Tubes(CPT)の董事長(オーナー)兼總經理(社長)の林鎮弘氏は、健康問題を理由に辞任した。親会社である大同の董事長である林蔚山氏がCPTの董事長を兼任する。

 CPTは設立以来の累積赤字が101億元以上にのぼり、これが辞任の一因とも囁かれている。


2007年4月10

 

NEC液晶テクノロジー 輝度550cd/m2の2.7型TFT-LCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは業務用ハンディターミナル、オーダー端末、PDA、PNDといった小型機器向けとして2.7型QVGA対応a-Si TFT-LCD「NL2432HC17-07A」を発売する。サンプル価格は9000円で、1年間で50万枚の出荷を見込んでいる。

 バックライトの消費電力上昇を従来モデルの1.6倍に抑制しながら輝度を550cd/m2に高めた。モジュール厚は2.6oで、従来に比べ約20%薄型化した。また、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータを内蔵。搭載機器の設計が容易になり、開発期間の短縮や開発コストの抑制にも寄与する。


 

出光興産 御前崎市の有機EL材料工場で生産開始

 出光興産は静岡県御前崎市に建設していた有機EL材料工場が完成、4月19日から生産を開始する。総工費は15億円。

 新工場は地上3階建て延床面積1800m2。プラント室、精製室、混合室などからなり、有機EL材料「idel」を合成・精製する。年産能力は約2トン。これまでは国内の化学メーカーなど外部へ生産を委託してきたが、idelを安定供給するため、自社工場でも生産することにした。


2007年4月9

 

TMD テレビ用21型高分子有機ELDを開発

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は、次世代薄型テレビ/モニター用21型高分子有機ELディスプレイを開発した。低温Poly-Si TFT駆動による高分子パネルでは世界最大サイズに当たる。

 画素数は1280×768のワイドXGAで、1678万色というフルカラーが表示できる。トップエミッション構造で、RGB発光層をインクジェットプリンティング法でダイレクトパターニングした。また、ナノテクレベルでの光取り出し構造を各画素内に導入し、光取り出し効率を高めた。


 

NEC液晶テクノロジー ポータブル機器用3.5型低温Poly-Si TFT-LCDをリリース

 NEC液晶テクノロジーは、PDAや簡易ナビゲーション機器(PND)などのポータブル機器向けとして3.5型VGA対応低温Poly-Si TFT-LCD「NL4864HL11-01B」をリリースする。昨年10月に稼働した低温Poly-Si TFT-LCD量産ライン(秋田工場)における最初の量産製品となる。サンプル価格は2万円で、1年間で50万枚の出荷を見込んでいる。

 周辺回路をガラス基板上に搭載する「VIT(Value Integrated TFT-LCD)技術」により、ガラス基板周辺部の配線数と、外部回路との接続線数を大幅に削減。3.5型QVGA対応の従来モデルと外形コンパチビリティを維持しながら、解像度を4倍に高めた。

 また、独自の半透過型LCD用外光適用技術「SR-NLT技術」と高透過率を組み合わせることにより、高精細でありながら200cd/m2の高輝度と10%という高反射率を両立した。さらに、半透過型の弱点だった透過モード時のコントラストも150:1に高めた。この結果、屋内・屋外に関わらず、あらゆる外光環境下で常に明るく見やすい表示が可能となっている。

 そのほか、タッチパネルを標準装備するとともに、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータを内蔵。搭載機器の開発期間が短縮でき、開発コストも抑制することができる。


2007年4月6

 

三菱重工 有機EL用インライン蒸着装置を開発

 三菱重工業は、有機EL用リニア蒸発源式インライン蒸着装置を開発した。蒸着材料の利用率は50%以上で、有機EL照明デバイスに最適としている。今年中に実証機による性能検証を終え、09年に商業機を投入する予定。

 実証機は550×650o基板に対応しており、タクトタイム2分を実現した。もちろん、将来的にはメートル級への対応を計画している。

 同社はこれまで山形県産業技術振興機構有機エレクトロニクス研究所との共同研究によりリニア蒸発源式インライン蒸着装置を試作。発光パネルの性能評価を通してプロセス技術の確立に取り組んできた。今回の高効率成膜装置はこの成果をもとに改良するとともに、独自の搬送技術を用いることによって開発した。装置は広島製作所で製作する。

 なお、同社は有機EL照明に適したマルチフォトンエミッション特許を山形大学 城戸淳二教授、アイメスと共同で保有している。


2007年4月5

 

ソニー プロジェクター用フルHD対応0.61型SXRDを開発

 ソニーは、プロジェクター用ディスプレイデバイスとして0.61型ハイフレームレートフルHDSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)を開発した。従来の0.61型フルHD SXRDに比べ液晶駆動速度を2倍の240Hzに高速化し、120Hzフレームレート表示を実現した。このため、動画でも残像感がほとんどないという。

 120Hzハイフレームレート表示を実現するシリコン駆動基板を新たに開発した。一般的に大容量データ転送を行った場合、映像信号に数mVの微小ノイズが増加し、そのノイズが画質に影響を及ぼす。こうした問題に対して、映像信号線間の干渉を低減させる回路を設計することにより書き込み信号の電圧安定性を高め、ノイズの少ない画質を実現した。従来の60Hzフレームレートパネルに比べデバイス内の回路規模が増大しているにも関わらず、配線レイアウトの最適化などによって表示エリアやパッケージのサイズを共通化。このため、プロジェクションメーカーは従来の光学エンジンを活用することができる。

 また、120Hzハイフレームレート表示を長期安定化するため、液晶セルへの実効的な印加電圧のバランスを理想的に保つことができる240Hz液晶駆動方式を開発。2μm以下という狭セル厚構造と新規液晶材料の採用により、応答速度も2.5msecに高速化した。

 さらに、不要反射光の発生を抑えるようデバイス構造を最適化し、光源スペクトルに依存しないようにした。このため、超高圧水銀ランプ、キセノンランプからLEDやレーザーといった固体光源まで各種光源に対応できる。今後開発が進む固体光源と組み合わせれば、色域拡大によって鮮やかな画像が表示可能になる。

 そのほか、デバイスの温度をモニタリングできる温度検出回路をシリコン駆動基板内に内蔵。リアルタイムでシリコン駆動素子の温度をデバイス外部から直接測定できるため、プロジェクターの商品設計が効率化できる。

 スペックは、@反射率74%、Aコントラスト5000:1、B画素ピッチ2.7μm、C画素間スペース0.35μm、となっている。

 まずはソニーの家庭用プロジェクションテレビやビデオプロジェクターに採用。今後、外販も積極化する方針だ。


 

積水化学 光学シート用表面保護フィルムの生産能力を1.5倍に増強

 積水化学工業は、ポリエチレンをベースとしたFPD向け光学シート用各種表面保護フィルムの生産能力を増強する。

 基幹工場である武蔵工場(埼玉県蓮田市)に新ラインを増設し、7月に稼働を開始する予定。投資額は約20億円。これにより、光学シート用表面保護フィルムの生産能力は1.5倍にアップする。


 

ニコン 中小型TFT-LCD用露光装置をリリース

 ニコンは中小型TFT-LCD向けとして「液晶露光装置FX-803M、FX-903N」を開発、受注活動を開始した。

 露光方式はステッパ方式ながら730×920oマザーガラスに対応できるようにした。この結果、マザーガラス1枚から2型パネルを294面、4型パネルを84面取りできる。高精度な6インチレチクルを採用し、FX-803Mで0.38μm(3σ)、FX-903Nで0.30μm(3σ)以下というアライメント精度を実現した。さらに、FX-903Nは新開発の大口径かつ低収差i線投影レンズの採用により解像度を1.5μmに向上。一方、FX-803Mは解像度3μmで、従来モデルに比べ生産性を10%以上高めた。


 

サン・エレクトロニクス LCDドライバの後工程一貫事業を単独事業に

 チッソグループのサン・エレクトロニクスは、4月からLCDドライバICの後工程一貫事業を単独で行うと発表した。

 同事業は02年9月から製品テスト専門会社の関東精工をサン・エレクトロニクスの事業所内に誘致する形で行ってきたが、関東精工から事業撤退の打診を受けていた。今回の決定によりサン・エレクトロニクスによる純正一貫工程がスタート。製造管理の強化、リードタイムの短縮、コスト低減、品質管理の安定化を強力に推進できるとしている。

 同社は、ドライバICの微細化にともない35μmピッチ以下製品の後工程一貫生産を準備中。今回の純正一貫工程およびファインピッチ化の増強によって、35μm以下製品の月産能力は600万個(COF全体は400万個)になる。

 さらに、ウェハーの薄膜化に対応するため、ウェハー裏面研削向けの研磨装置を導入する。なお、裏面研削の余剰能力は、表面研磨(工程評価サンプルウェハー・ダミーウェハーの再生)に転用する。


2007年4月4

 

三菱電機 超高輝度の産業用10.4型/15型TFT-LCDを発売

 三菱電機は、産業機器用TFT-LCDの「超高輝度シリーズ」として輝度1500cd/m2の10.4型VGAモデルと15型XGAモデルを発売する。

 10.4型は従来の4灯のまま、15型は光源を4灯から6灯に増加。光学設計の最適化によって光利用効率を高め、エッジライト方式では業界最高輝度を実現した。従来品に比べ10.4型は1.5倍、15型は1.9倍の輝度で、直射日光下での視認性がさらにアップした。  また、パネルの表面温度が上昇して表示が悪化するのを抑制。−20〜+70℃という広い動作温度範囲を確保した。さらに、実物に近い色鮮やかな表示を実現する独自の色変換技術NCM(Natural Color Matrix)との組み合わせにより、PC用ハイエンドモニターに匹敵するナチュラル表示を実現した。

 サンプル価格は10.4型が7万円、15型が10万円。


2007年4月3

 

LG.Philips LCD ポーランドのTFT-LCDモジュール工場が稼働

 LG.Philips LCDは、ポーランドKobierzyceに建設していたTFT-LCDモジュール組立工場が稼働を開始したと発表した。

 年産能力は300万枚で、今後、順次生産能力を引き上げ、2011年に1100万枚に増強する予定。


2007年4月2

 

モリテックス 卓上型の液晶配向膜検査装置を販売

 モリテックスは、卓上型の液晶配向膜検査装置「LayScan-Labo(レイ・スキャンラボ)」を開発した。インライン液晶配向膜検査装置「LayScan」を小型化した装置で、研究開発現場でも配向膜の配向方位角、傾斜角、配向の度合いを表す屈折率異方性などを高速測定することができる。

 計測項目は配向方位角、傾斜角、異方性の大きさ、屈折率、膜厚などで、光配向や斜方蒸着によって作製した配向膜も測定可能。本体は610(W)×860(H)×660(D)mmというコンパクトサイズで、AC100V、50/60Hzという一般環境で動作する。価格はオープンプライスで、初年度は1億円の販売を見込んでいる。


FPD HOT NEWS
過去のニュース  トップページへ