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2007年9月28

 

三菱電機 応答速度10msecの産業機器用15型XGA TFT-LCDを発売

 三菱電機は、新開発の液晶高速駆動回路FFDを搭載した15型XGA FFD搭載TFT-LCDモジュール「AA150XN12」を発売する。KIOSK端末や店舗用POS端末など動画コンテンツを表示する商業用端末向けで、12月からサンプル価格7万円でサンプル出荷する。

 FFDの搭載により、中間調から中間調へ変化する際の平均応答速度を従来比約2.5倍の10msec以下に高速化。くっきりとした動画表示を実現した。従来と同等の動作保証温度範囲(−20〜+70℃)を確保しながら高速化したのは産業用TFT-LCDでは初めてだという。

 また、従来品と同様、色変換技術NCM(Natural Color Matrix)と広色純度カラーフィルターによりPC用ハイエンドモニターに匹敵する自然画表示を実現。表示色も1677万色を確保した。

 そのほか、同社従来品と外形、取り付け寸法、入力インターフェースを統一化。システムメーカーは機器の設計変更することなく、そのままリプレースすることができる。


2007年9月27

 

日立製作所 800万対1の高コントラストパネル技術を開発

 日立製作所は800万対1の高コントラストを実現するハイブリッドモニター技術を開発、47V型TFT-LCDを試作した。

 光源システムのマイクロディスプレイと直視型LCDを組み合わせた技術で、これらを同時に駆動させてデュアル階調制御表示する。直視型LCDの光源として拡散光を含まない単一光源の偏光光を採用。コントラストを飛躍的に高め、映画など暗いシーンで漆黒の黒を再現できるようにした。また、デュアル階調制御方式により、とくに暗いシーンでの階調表現がきめ細かくなり、原画を忠実に再現することができる。さらに、縦置き、横置きなどの設置性に優れるほか、冷却設計の工夫によりLCDパネルの前面に保護パネルを追加することができる。このため、これまで導入が難しかった暗所での公共広告への活用や3Dモニターへの応用などが期待できる。


 

シャープ コントラスト12500:1の車載用8型TFT-LCDを開発

 シャープは、コントラスト12500:1の車載用8型TFT-LCDを開発した。

 スピードメーターなどの計器類を表示するインパネ部向けで、車載用途に必要な耐久性・信頼性を確保しながら業界最高のコントラストを実現した。画素数は800×480で、輝度は500cd/m2、視野角も上下・左右176度を確保。動作温度範囲は−30〜+85℃となっている。


 

半導体エネルギー研究所とTDK 超薄型フレキシブルRFIDタグを開発

 半導体エネルギー研究所とTDKは、フレキシブル基板上にRFIDタグ用IC(UHF帯および13.56MHz帯)を形成することに成功した。

 フレキシブル基板を薄くすることによって、インレットの状態で厚さを30μmに薄型化することができる。このため、上質紙のような厚さ100μm程度の紙の中にまき込んでも凹凸を感じさせないという。


 

ローム リアルタイム動画調光対応のBL用白色LEDドライバを開発

 ロームは、LCDのバックライト(BL)の明るさを自動調光できる白色LEDドライバ「BD6095GUL」を開発した。携帯電話、PDA、ポータブルナビ、携帯ゲーム機、携帯オーディオ機器などの携帯機器向けで、長時間画面を見ても疲れない画像表示と低消費電力制御を両立した。

 従来の照度センサーのみのドライバシステムではBL光が不要な暗い画像でもBLを全点灯しているが、BD6095GULは画像に応じてリアルタイムで白色LEDの点灯を制御するため電力消費を大幅に抑制。また、照度センサーICとインターフェース回路を内蔵し、照度センサーICからの入力に合わせて256段階でドライブ電流を自動調整できる。これらの結果、従来の調光機能レス白色LEDドライバに比べ消費電力を約1/3に低減した。

 また、白色LEDの点灯に不可欠なチャージポンプ回路の昇圧倍率の切り換えを従来の3段階(1、1.5、2)に1.33を加えた4段階で実現。白色LEDの順方向電圧により近い電圧に昇圧することで電力ロスを抑制した。

 10月からサンプル価格500円でサンプル出荷。08年2月から月産50万個規模で量産する。なお、前工程はローム浜松(静岡県)、後工程はローム福岡(福岡県)で行う予定。


2007年9月26

 

ソニー 低温Poly-Si TFT-LCD子会社2社を統合合併

 ソニーと豊田自動織機は、モバイル機器用低温Poly-Si TFT-LCDメーカーのエスティ・エルシーディ(STLCD)とエスティ・モバイルディスプレイ(STMD)を12月1日付けで統合し、新会社を設立することで合意した。

 経営統合を機に、ソニーが新会社のオペレーションを行い、09年3月31日までにソニーの完全子会社にする予定。なお、12月の新会社設立時の出資比率はソニーが86%、豊田自動織機が14%。


2007年9月25

 

IPSアルファテクノロジ IPS-TFT-LCD生産ラインを増強

 IPSアルファテクノロジは、千葉県茂原市のテレビ用IPS液晶パネル(IPSαパネル)工場に約90億円の追加投資を行うと発表した。

 これにより、年産能力は32型換算で500万枚から、08年度第2四半期(7〜9月)に600万枚へアップする。


 

チッソ IJ印刷可能な光硬化性インクを開発

 チッソは、インクジェット印刷(IJ)法でダイレクトパターニング可能な光硬化性インクを開発した。

 用途に応じて難燃性、表面撥水性、耐熱性、耐エッチング性、透明性、着色の有無などさまざまな機能特性を付与できる。また、固形分濃度が100%であるため、厚膜化が容易である。さらに、無溶剤系インクであるため、IJ装置の腐食がなく、メンテナンス性やヘッド寿命でも有利としている。


2007年9月20

 

シャープとパイオニア 業務・資本提携で合意

 シャープとパイオニアは、業務提携および資本提携に関する合意書を締結した。お互いが得意とする映像・ディスプレイ技術、またシャープが得意とするデジタル技術、通信技術、デバイス技術などと、パイオニアが得意とする光ディスク技術、音響技術、カーエレクトロニクス技術などを融合し協力する。

 具体的には、@次世代DVD分野、Aネットワーク関連分野、Bカーエレクトロニクス分野、C映像分野、で共同開発を推進する。Bでは、シャープの中小型ディスプレイ技術、通信技術、センサー技術とパイオニアのカーナビゲーション技術・車載ノウハウを組み合わせる。

 また、双方の部品・製品を積極採用することにより、取り引き量および取り引き金額の拡大を図る。

 上記の業務提携を推進するため、12月20日付けでパイオニアが第三者割当により新株3000万株を発行し、全株をシャープに割り当てる。一方、シャープは保有する発行済み株式1000万株を第三者割当でパイオニアに割当て処分する。


2007年9月19

 

NEC液晶テクノロジー 4.1型システム・オン・グラスLCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは、4.1型ワイドVGA(800×480画素)低温Poly-Si TFT-LCD「NL8048HL11-01B」を製品化する。サンプル価格は2万円で、10月1日からサンプル出荷する。1年間で30万枚の出荷を見込んでいる。

 ガラス基板上にゲートドライバをはじめ周辺回路を集積し、基板周辺部の配線数と外部回路との接続線数を大幅に削減。4.1型でワイドVGA、227ppiという高精細化を実現した。

 また、350cd/m2の高輝度とNTSC比70%の広色度域を両立。さらに、24ビットソースドライバによって1677万色の同時表示を実現。用途に応じて最適なガンマ値が設定できるため、広い色空間を活かした正確な色再現が可能で、微妙なグラデーションも滑らかに再現できる。そのほか、タッチパネルを標準装備するとともに、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータを搭載。搭載機器の設計が容易になり、開発期間の短縮・開発コストの抑制に寄与するとしている。


 

ブイテクとタカノ 業務提携を白紙撤回

 ブイ・テクノロジーとタカノは、3月に合意した業務提携を白紙撤回すると発表した。

 両社はTFT-LCD用検査・リペア装置の業務提携に関し協議を続けてきたが、共同で設立する合弁会社の設立条件などで合意できなかった。


2007年9月18

 

Samsung Electronics IT用TFT-LCDの累積出荷が2億枚突破

 Samsung Electronicsは、業界で初めてIT用TFT-LCDの累積出荷枚数が2億枚を突破したと発表した。

 8月末での累積出荷枚数は約2億400万枚で、このうちモニター用パネルが約1億500万枚、ノートPC用パネルが約9900万枚。9月中にノートPC用パネルは1億枚を突破する見通し。


 

旭硝子 蛍光発光するフッ素系撥水・撥油コーティング剤を開発

 旭硝子は、蛍光発光特性を有するフッ素系撥水・撥油コーティング剤を開発した。

 波長360〜430nmの光を照射すると塗布部分が青緑色に発光するため、コーティング状態を検査する工程の自動化が可能になり、検査効率・精度が大幅に向上する。蛍光特性は機械的耐久性、熱的耐久性とも兼備。撥水・撥油特性を示す接触角も水で115度、油(潤滑油)で75度を実現。シリコンウェハー、ステンレス鋼、真鍮、液晶ポリマーなど幅広い基材に塗布できる。


2007年9月14

 

NEDO 次世代大型低消費電力LCD開発プロジェクトの助成金交付先をシャープなど6社に決定

 NEDO技術開発機構は、平成19年度「次世代大型低消費電力液晶ディスプレイ基盤技術開発」事業の助成金交付先をシャープ、日立ディスプレイズ、ソニー、東京エレクトロン、芝浦メカトロニクス、ブイ・テクノロジーの6社連合に決定した。

 プロジェクト期間は平成23年度までの5年間で、低消費電力型の次世代大型TFT-LCDを開発する。具体的には、装置技術・プロセス技術、画像表示技術、高効率部材を開発する。


 

日立製作所 FHP二番館のPDPラインを停止

 日立製作所は、PDP生産子会社の富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)の旧生産ライン(二番館)の稼働を停止すると発表した。

 三番館に比べ生産性が低いためで、今後、三番館での生産に集約する。これにともない、日立は150億円の特別損失を計上する。


 

旭硝子 ディスプレイ事業撤退報道でコメント

 旭硝子は、子会社であるオプトレックスを売却し中小型ディスプレイ事業から撤退するとの一部報道に関して、「事業継続を前提とした収益向上のための構造改善、売却による事業撤退、提携などさまざまな検討を行っているが、現時点で事業撤退が決定している事実はない」とのコメントを発表した。


 

電気化学 デンカ化工の工場を直接運営

 電気化学工業は生産子会社であるデンカ化工の工場を吸収し、10月1日付で国内6番目の工場として直接運営すると発表した。

 デンカ化工は伊勢崎工場(群馬県伊勢崎市)と尾島工場(群馬県太田市)で電子関連包装材料、食品包装材料などを製造しているが、これらの製品の伸長が著しいため、研究・製造・販売を一体化し、電気化学の伊勢崎工場として直接運営することにした。


2007年9月13

 

三菱化学ポリエステルフィルム FPD用ポリエステルフィルム生産設備を増強

 三菱化学ポリエステルフィルムは、滋賀事業所(滋賀県米原市)でFPD用ポリエステルフィルム(商品名:ダイアホイル)の生産能力増強工事に着工した。同時に、大型FPD対応のコーティングラインの新設工事にも着手した。

 増強するポリエステルフィルムの年産能力は1万トン、新設するコーティングラインの年産能力は4000トン。投資額は70億円で、どちらも08年10月に完成する予定。


2007年9月11

 

NEC液晶テクノロジー 白色LED-BL搭載6.5型TFT-LCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは、白色LEDバックライト(BL)を搭載した6.5型VGA TFT-LCDをリリースする。屋外向けの「NL6448BC20-21C」と屋内向けの「NL6448BC20-21D」の2機種で、10月からサンプル出荷する。

 白色LEDを用い、従来の冷陰極管(CCFL)バックライトで必須だったインバータを不要化し、消費電力を40%以上削減した。また、CCFL搭載パネルに比べ薄型化・軽量化し、振動や衝撃への耐性も高めた。さらに、NL6448BC20-21Cは独自のST-NLT(Super-Transmissive Natural Light TFT)技術の採用により、日光が直接入射するような環境でも鮮やかなカラー表示が可能となっている。

 サンプル価格はNL6448BC20-21Cが4万5000円、NL6448BC20-21Dが4万円。


 

レーザーテック 1200万画素の3CCDリアルカラー走査型共焦点顕微鏡を発売

 レーザーテックは、1200万画素で高密度な共焦点画像が取得可能な3CCDリアルカラー走査型共焦点顕微鏡「OPTELICS H1200」を発売する。

 高輝度の白色キセノンランプを光源に採用。RGBのCCDイメージセンサーと共焦点光学系を組み合わせることにより、リアルカラーの高精細HD画像を取得できるようにした。また、フレームサイズの大きさと走査時間という相反する課題も解消し、2048×2048×RGBの超高精細画像も毎秒7.5フレームで取得できる。さらに、可変フレームレート(VFR)を採用し、最速毎秒120フレームという高速走査を実現した。この結果、従来モデルに比べ測定時間を4倍高速化した。解像力は0.15μm、XY寸法測定再現性は0.02μm(3σ)となっている。

 MEMS、NEMS、半導体、LCD、金属材料、化学材料、高分子材料、生物試料などの観察・測定に適しており、年間100台の出荷を見込んでいる。標準価格は1500万円〜1700万円。


2007年9月10

 

昭和電工 ガラス基板用研磨材の酸化セリウムを値上げ

 昭和電工は、FPDガラス基板やハードディスク用ガラス基板の表面研磨に用いられる研磨材である酸化セリウム「ショウロックス」の価格を10月出荷分から値上げする。値上げ幅はkg当たり150円。

 主原料である中国産酸化希土が、中国政府による輸出税課税や輸出許可枠削減による輸出許可証の手数料高騰、さらに一部原料工場の生産停止による需給のタイト化により価格が高騰しているため。


 

バンドー化学 韓国の現地法人を解散

 バンドー化学は、韓国の現地法人「Bantech Korea」を解散すると発表した。

 Bantech Koreaは韓国でディスプレイ用電子材料やOA・マルチメディア機器部品などを販売してきたが、グループの事業再編・経営効率化を図るため、韓国で自動車用伝動ベルト・一般産業用伝動ベルトなどを製造・販売している連結子会社「Bando Korea」に業務機能を移管することにした。12月末までに清算手続きを完了する予定。


2007年9月5

 

NEDO 高効率有機EL照明技術の開発委託先を松下電工ら3社に決定

 NEDO技術開発機構は、平成19年度委託事業「有機発光機構を用いた高効率照明技術の開発」の委託先を松下電工、出光興産、タツモの3社連合に決定した。

 家庭用の高演色性高効率有機ELデバイスを開発する狙いで、平均演色評価数Ra=90以上の高演色性発光デバイスを実現するため、新たなピュアブルー発光材料を開発するとともに、これを用いた高機能マルチユニット素子構造を開発する。さらに、高効率有機ELデバイスをローコストで製造できる省資源型製造技術を開発する。具体的な開発テーマは、@高演色性マルチユニット素子構造などの高性能照明光源の開発、A大気圧下における薄膜層形成技術、省資源型高速蒸着技術、封止技術といった省資源型製造技術、となっている。


 

日本ゼオン オプテス富山工場の氷見製造部が竣工

 日本ゼオンは、100%子会社であるオプテスの富山工場(富山県氷見市)で建設していた新ゼオノアフィルム新工場(氷見製造部)が完成したと発表した。投資額は約100億円。

 敷地面積は約17万m2で、工場建屋は地上3階建て延床面積約2万2000m2。1期の年産能力は約1500万m2。

 1期の竣工にともない、2期、3期の能力増強投資も決定。どちらも年産能力は約1500万m2で、08年度中の稼働を予定している。  今後も4期、5期と段階的に設備投資を行う予定で、将来的には大型液晶テレビ用光学フィルムの年産能力を1億m2に引き上げる考え。


2007年9月4

 

アイトリックスと東北大学 ナノインプリント法で可視光用CFを製作

 アイトリックスと東北大学は、ポリマーとナノインプリント技術を用いて可視光用カラーフィルター(波長選択素子)を製作することに成功した。

 試作したCFは、新しい光学素子として注目される導波モード共鳴格子(Guided-mode resonant grating:GMRG)を活用。GMRGはサブ波長格子構造体(回折格子の周期を光の波長以下まで短くしたもの)を有する波長選択素子で、構造体の周期や格子幅などを制御することによって特定波長の光の反射率や透過率特性を変化させることができる。今回、構成材料をすべて安価で軽量なポリマーに用いナノインプリント技術で形成した。

 多様な色特性を持つ波長選択素子の形成が可能なほか、同一基板上に色特性の異なる波長選択素子を一括形成することができる。光計測・分析、光情報処理、ディスプレイなどへの応用を目指している。


2007年9月3

 

三井造船と三井物産エレクトロニクス NTTアフィティエンジニアリングを買収

 三井造船と三井物産エレクトロニクスは、エヌ・ティ・ティ・アフティからエヌ・ティ・ティ・アフティエンジニアリングの株式100%を取得し子会社化したと発表した。

 NTTアフティエンジニアリングは、NTTが開発したECRプラズマ技術を用いた高性能成膜装置メーカーで、同社の固体ソースECRプラズマ成膜装置は半導体レーザーや化合物半導体デバイスなどの生産で用いられている。三井造船は買収により化合物半導体デバイス市場など新分野へ進出する。なお、買収にともないNTTアフティエンジニアリングは「エム・イー・エス・アフティ梶vに社名を変更した。


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