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2007年12月27

 

エア・ウォーターと大陽日酸 シャープの21世紀型コンビナート向けガス供給で新会社を設立

 エア・ウォーターと大陽日酸は、シャープが大阪府堺市に建設中の21世紀型コンビナートへ産業ガスを供給するため、合弁会社「轄艫Kスセンター」を設立した。

 資本金は3億円で、大陽日酸が51%、エア・ウォーターが49%を出資。代表取締役社長には大陽日酸 専務取締役電子機材事業本部長の原文雄氏、代表取締役副社長にはエア・ウォーターグループ執行役員兼大同エアプロダクツ・エレクトロニクス代表取締役社長の高橋俊一氏が就任した。シャープをはじめとするコンビナート内の進出企業へ酸素、窒素、アルゴン、ドライエアー、ヘリウムといった工業ガスを供給する。設備投資額は約300億円で、08年8月から供給を開始する予定。


2007年12月25

 

日立、キヤノン、松下電器 TFT-LCD事業で包括提携

 日立製作所、キヤノン、松下電器産業は、TFT-LCD事業で包括提携することで合意した。3社で最先端TFT-LCD技術やアプリケーションを開発する。

 また、日立は100%子会社の中小型TFT-LCDメーカー「日立ディスプレイズ」の株式24.9%をキヤノンと松下それぞれに譲渡する。この結果、日立の出資比率は50.2%となる。

 キヤノンは資本参加によってデジタル一眼レフカメラ向けなどの中小型TFT-LCDを安定調達する。また、有機ELディスプレイを日立グループと共同開発する。

 松下はPDP事業をいっそう強化する一方で、テレビ用大型IPS-TFT-LCDメーカー「IPSアルファテクノロジ」への影響力を強め、次期TFT-LCD工場の建設を主導する。また、将来的にはIPSアルファの次期工場で有機ELDも生産する方向。

 3社は次の段階としてキヤノンが日立ディスプレイズの過半数の株式、松下がIPSアルファの過半数の株式を取得することも含め資本構成の変更を計画している。


 

旭硝子 LCDメーカーのオプトレックスの全株式を売却

 旭硝子は、子会社で中小型LCDメーカーのオプトレックスの全株式を売却する。譲渡先は日本産業パートナーズが運営するファンド。これにより、旭硝子はディスプレイ事業から撤退することになる。


2007年12月21

 

シャープと東芝 TFT-LCDと半導体事業で提携

 シャープと東芝は、TFT-LCDと半導体事業で提携することで合意した。

 2010年度にシャープが東芝から液晶テレビ用システムLSIを約50%、東芝がシャープから32型以上のテレビ用TFT-LCDを約40%購入。また、09年度から相互供給を拡大する。

 今回の合意にともない、東芝は日立製作所、松下電器産業との合弁会社「IPSアルファテクノロジ」からの出資を引きあげるとみられる。


 

パイオニア シャープからの第三者割当新株式発行の払込が完了

 パイオニアは、シャープを引き受け手とする第三者割当による新株式発行の払込が完了したと発表した。

 発行株式数は3000万株で、総額415億5000万円に達する。このうち、207億750万円を資本金に組み入れる。この結果、シャープは発行済株式の14.28%を保有する筆頭株主になった。


2007年12月20

 

ソニー タッチパネル機能内蔵のモバイル用低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 ソニーは、タッチパネル機能を内蔵したモバイル機器用3.5型低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。TFT基板上に光学式センサーアレイをビルトインしたもので、複数の指による操作やスタイラスによる文字や絵の入力が可能となっている。

 解像度は640×480画素のVGAで、1677万色が表示できる。スタイラスによって文字や絵を手書きで入力することにより、通常の筆記具と同様な自然な書き味を実現した。また、外光の影響や表示画像による影響を最小化し、パネル上でのボタンの多点押しや画像の拡大・縮小・回転など安定した指入力操作を実現した。さらに、光学設計の最適化によってタッチパネル機能レスパネルと同等のコントラストや色再現性を確保。これらの結果、従来型タッチパネルの課題だったセットの薄型化、画質・デザイン自由度の向上が可能になる。


2007年12月19

 

日立、松下、キヤノン TFT-LCD/有機ELD事業提携報道で「決定事実なし」と発表

 日立製作所、松下電器産業、キヤノンは19日の日経新聞で報道されたTFT-LCD/有機ELディスプレイ事業における提携について「決定した事実はない」とのコメントを発表した。


 

長瀬産業 シャープの21世紀コンビナートに薬液工場を建設

 長瀬産業、ナガセケムテックスは、シャープが大阪府堺市に建設中の21世紀型コンビナートに薬液製造・供給・リサイクル工場を建設する。

 現像液、剥離液、エッチャント、洗浄剤などを供給するとともに、使用後の現像液や剥離液などを回収しリサイクルする。この結果、薬液や原料を大幅に削減でき、循環型工場としてエコロジーに寄与するとしている。

 また、セイケムアジアと共同でTMAHのリサイクル設備も導入する。


 

旭化成 富士支社内に新総合研究棟を建設

 旭化成は、電子・光学材料やエネルギー材料の研究開発・新規事業創出拠点として富士支社内(静岡県富士市)に「旭化成新総合研究棟」を建設する。投資額は約100億円で、08年8月に着工、2010年8月に運用を開始する予定。

 電子・光学材料、エネルギー関連材料の研究開発をスピードアップするため、“クリーン”、“微細”、“高純度”に対応する研究設備をフレキシブルに投入できる施設にする。グループ内のみならず、社外との共同研究開発を促進し、より迅速かつ高度な成果が得られるようにする。具体的には、@量産試作ラインや実用性能評価設備をフレキシブルに投入できる大型クリーンルーム、A共同研究が容易に可能なコラボレーション専用施設などを導入する。敷地面積は1万9000m2で、地上4階建て延床面積1万5000m2の実験棟と地上5階建て延床面積7000m2の関連施設棟からなる。


2007年12月17

 

ローツェ 韓国子会社がTFT-LCD製造装置を大型受注

 ローツェは、韓国子会社のローツェシステムズがSamsung ElectronicsおよびS-LCDから総額147億7000万ウォン(約17億5600万円)分のTFT-LCD製造装置を受注したと発表した。受注した装置の種類、内訳など詳細については公表できないとしている。


2007年12月14

 

東レ LCD用高性能反射フィルムを開発

 東レは、世界最高の反射性能を誇るLCD用反射フィルムを開発した。

 ポリエステルフィルム中に非相溶性樹脂を分散・延伸すると、樹脂の界面を起点に発生した亀裂が成長し微細な気泡が発生する。この気固界面の多重反射を利用した反射性能を極大化するため、独自のポリマー設計を行うとともに、核剤となる非相溶性樹脂をマイクロからナノレベルでアロイ化して分散制御することにより最適な気泡構造を形成した。

 また、高精度積層延伸技術を適用し微細気泡構造を効率的に形成し、反射効率を極限まで高めた。さらに、反射光の散乱制御を追求したフィルム積層技術を組み合わせ実質的な光利用効率を99%まで高めた。


2007年12月13

 

出光興産とUDC 有機EL材料開発の協業範囲を拡大
青色に続き、赤色・緑色燐光材料を共同開発

 出光興産と米Universal Display(UDC)は、低分子有機EL用赤色・緑色燐光材料を共同開発することで合意した。

 出光興産が燐光ホスト、UDCが燐光ドーパントを開発する。両社は06年12月から青色燐光材料を共同開発中で、協業範囲をさらに拡大する。


2007年12月12

 

シャープ 韓国でSamsung Electronicsを液晶特許侵害で提訴

 シャープは、Samsung Electronicsを液晶特許侵害で韓国ソウル中央地裁に提訴した。

 対象特許は韓国特許第371939号、第740570号、第776988号の3件。いずれも液晶分子の並びを規定し安定化することによって広視野角ならびに高輝度・高速応答を実現する技術。Samsung Electronicsが韓国で製造・販売しているTFT-LCD、およびこのTFT-LCDを搭載した液晶テレビが特許を侵害していると主張。これらの製造・販売の差し止めと損害賠償を求める。

 なお、シャープは米国でもSamsung Electronics、Samsung Electronics America、Samsung Telecommunication Americaに対し特許侵害訴訟を提起している。


2007年12月11

 

Seoul Semiconductor 厚さ0.17mmの高輝度チップLEDを発売

 Seoul Semiconductor(韓国)は、世界最薄となる厚さ0.17mmの高輝度チップLED「WH108」を発売する。

 既存の最薄チップLEDに比べ15%薄くするとともに、5mAの電流で既存のチップLEDに比べ2倍以上明るい240cdの光度を出すことが可能。携帯電話のキーパッド・モジュール・タッチパッド、小型照明、内視鏡光源などの特殊照明、自動車の計器板などさまざまな分野での採用を見込んでいる。

 今月から白色、青色、緑色モデルを韓国国内外の携帯電話メーカーにサンプル出荷。08年第1四半期から月産1000万個規模で量産する予定。


 

昭和電工 超高輝度4元系LEDの月産能力を2億個に増強

 昭和電工は、超高輝度4元系LED素子の月産能力を1億個から2億個に引き上げる。12億円を投じて、08年末までに秩父事業所の月産能力を2倍に増強する。

 超高輝度4元系LEDは現在、屋外ディスプレイなどに使用されているが、新たにリアランプや車内照明などの自動車向け、さらに薄型テレビやパソコンのLCDバックライト向けへの用途開発が進んでおり、現行能力では08年以降の供給が不足する可能性があるためキャパシティを増強することにした。


2007年12月10

 

大阪府 堺市にTFT-LCD工場を建設するシャープに補助金を交付

 大阪府は、堺市堺浜地区に進出するシャープに対し大阪府企業立地促進補助金(先端産業補助金)を交付することを決めた。

 まずは総投資額3800億円のうち136億円を補助。最終的には補助金額は150億円になる見通し。


 

トプコン ソキアに対する株式公開買付け

 トプコンは、ソキアを完全子会社化するため株式公開買付けを行うと発表した。買収により、競争が激化する測量機器市場でマーケットシェアを高めていく方針。


2007年12月6

 

Corning 堺市に第10世代ガラス基板工場を建設

 米Corningは、シャープが大阪府堺市に建設中の21世紀コンビナート敷地内に第10世代ガラス基板工場を建設する。同社にとってユーザーの敷地内に工場を設けるのは初めてで、投資額は5年間で7億9500万ドルに達する。

 2850×3050mmガラス基板「EAGLE XG」を生産する。シャープの工場稼働計画に合わせ、2010年3月までに生産を開始する予定。


 

新日鐵化学 松下電工らのNEDO有機EL照明プロジェクトに赤色・緑色燐光材料を供給

 新日鐵化学は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から松下電工、出光興産、タツモの3社が受託した「有機発光機構を用いた高効率照明技術の開発」に赤色・緑色燐光材料を供給すると発表した。

 燐光材料を用いることにより、高効率有機EL照明デバイスの開発がいっそう加速するとしている。  なお、プロジェクトメンバーである出光興産は青色蛍光材料と高性能電子輸送材料を開発する。


 

昭和電工 台湾の高純度アンモニア生産子会社の設備増強が完了

 昭和電工は、台湾台南市の高純度アンモニア生産子会社「台湾昭和化学品製造司」における生産能力増強工事が完了したと発表した。この結果、年産能力は1000トンから1200トンにアップした。

 高純度アンモニアは窒化物の成膜ガスに用いられ、半導体、FPD、GaN系LED、太陽電池向けに需要が急増している。


2007年12月3

 

シャープ 大阪府堺市で「21世紀型コンビナート」の起工式を開催

 シャープは、大阪府堺市で「21世紀型コンビナート」の起工式を開催した。

 TFT-LCD工場と太陽電池工場を建設するとともに、関連インフラメーカーを誘致するコンビナートで、TFT-LCD工場は世界最大の第10世代(2850×3050mm)マザーガラスを採用。マザーガラス投入能力は当初3万6000枚/月、マックス7万2000枚/月で、2010年3月までに生産を開始する。投資額は土地代を含め約3800億円。

 一方、太陽電池工場は薄膜太陽電池を年間100万kW規模で生産する計画で、こちらも2010年3月の稼働を予定している。


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