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2008年2月28

 

KASTと東大 フレキシブル有機・無機ハイブリッド発光材料を開発

 神奈川科学技術アカデミー(KAST)と東京大学は、フレキシブルデバイスプロジェクトの成果としてフレキシブルな無機発光材料を開発した。

 有機ポリマーを焼結して作製したグラファイトフィルム上に高品質窒化ガリウム(GaN)を成長させることによって、有機と無機発光材料の特徴を合わせ持つハイブリッド構造を開発した。GaNフィルムの光励起発光スペクトルを測定したところ、光の品質を示す半値幅が63meVと現在実用に使われているGaNと同等であることがわかった。この技術を用いれば、高効率で長寿命のフレキシブル照明デバイスや大面積ディスプレィが安価に実現するとしている。


 

芝浦メカトロニクス IJ事業推進プロジェクトチームを新設

 芝浦メカトロニクスはインクジェット事業を強化するため、4月1日付で組織変更を行う。

 具体的には、@インクジェット事業推進プロジェクトチームを新設、Aファインメカトロニクス事業部の検査業務部を事業移管のため廃止、Bレーザシステム事業部と電子・真空システム事業部を統合し真空・レーザシステム事業部に改称する、の3点。


2008年2月27

 

日立とキヤノン TFT-LCD事業の包括的提携で正式契約

 日立製作所とキヤノンは、TFT-LCD事業における包括的提携で正式契約を締結した。

 日立の100%子会社である中小型TFT-LCDメーカー「日立ディスプレイズ」の株式24.9%をキヤノンが日立から約432億円で取得。さらに、次の段階としてキヤノンは日立および松下が保有する日立ディスプレイズの株式を取得し、同社を子会社化する。その際、日立は10%を上限に引き続き日立ディスプレイズ株式を保有することを検討する。


2008年2月26

 

シャープとソニー テレビ用大型TFT-LCDで合弁会社を設立

 シャープとソニーは、シャープが大阪府堺市に建設中の第10世代TFT-LCD工場を分社化し、合弁会社を設立することで合意した。9月末までに合弁契約を締結する予定。

 合弁会社は09年4月に設立する予定。社名や資本金は未定だが、シャープが66%、ソニーが34%を出資。生産したパネルは出資比率に応じてシャープとソニーへ供給する。設備投資も出資比率に応じて両社が負担する。また、両社はTFT-LCD用部材も共同開発することを検討している。

 ちなみに、新工場はマザーガラス投入能力3万6000枚/月でスタート。最終的には7万2000枚/月にまで投入能力を引き上げる。


 

トプコン ソキアを完全子会社化

 トプコンは、ソキアの全株式を取得し完全子会社化すると発表した。これにともない、ソキアは東京証券取引所での上場を廃止する予定。


2008年2月25

 

新日本石油 LCD用COP位相差フィルムがポリマー材料フォーラム優秀発表賞を受賞

 新日本石油は、LCD用COP(Cyclo Olefin Polymer)位相差フィルムが高分子学会の「第16回ポリマー材料フォーラム優秀発表賞」を受賞したと発表した。

 同社のCOP位相差フィルムを使用すると、液晶テレビはよりみやすくなり鮮明になる一方、携帯電話では従来2枚必要だったフィルムが1枚に削減できる点が評価された。


2008年2月21

 

富士フイルム 視野角拡大フィルムの新工場を建設

 富士フイルムは、富士フイルムオプトマテリアルズ(静岡県吉田町)内にLCD用視野角拡大フィルム「WVフィルム」の新工場を建設する。今月末に着工し、09年4月にWVフィルムの第9工場として稼働を開始する予定。投資額は65億円。

 延床面積は6900m2で、年産能力は2500万m2。新工場が完成すると、トータルの年産能力は現在の9000万m2から1億1500万m2にアップする。


2008年2月20

 

富士通 自動改札機広告の実証実験向けにカラー電子ペーパーを提供

 富士通は、自動改札機広告の実証実験向けとしてJR東日本グループへ富士通フロンテックのカラー電子ペーパーを提供すると発表した。

 実証実験は、2月25日から3月23日にかけてJR東日本メカトロニクスとJR東日本企画がJR恵比寿駅東口で実施。省電力でカラー表示が可能な電子ペーパーを使用した自動改札機の上部および正面部における広告展開を試行し、その効果を検証する。富士通はカラー電子ペーパーを提供するとともに、実験用広告コンテンツ配信システムの構築を支援する。富士通にとってカラー電子ペーパーを交通広告用途に用いた初の実証実験となる。


 

旭化成 米Luminitと光学電子材料分野で包括提携

 旭化成は、高度な光拡散制御技術を有する米Luminitと製品・技術・販売に関する包括的技術提携契約を締結した。両社の光学電子材料技術を融合し、LCDバックライトユニット用光学シート市場に参入する。

 Luminitは、「光の広がりを自在にコントロールする」というコンセプトのもと、LSD(Light Shaping Diffuser:光拡散制御フィルム)を開発。光拡散制御技術や干渉露光によるシームレスマスターロール作製技術などユニークな技術を保有する。今回、両社で製品開発の推進と事業化戦略が一致したことから、包括的技術提携契約を締結した。  契約内容は、@LuminitのLSDの設計、開発、製造に関する全技術を旭化成へ移転するとともに、両社で製品・技術を共同開発、A旭化成がFPD用途におけるワールドワイドでの独占的製造・販売権を取得、B一般照明、カンバン、検査照明などFPD以外の用途での協業を推進、C旭化成がLuminitに少額出資し一部株式を取得する、といった内容。旭化成は国内外でLuminitのLSD製品を販売するとともに、両社で新製品を共同開発し、新たな光学シート製品を08年度内に製品化する予定。


2008年2月19

 

ソニー 中大型有機ELD生産設備を増強

 ソニーは、中大型有機ELディスプレイを量産するため、約220億円を追加投資すると発表した。

 ソニーモバイルディスプレイの東浦事業所(愛知県知多郡東浦町)にTFT形成工程から有機EL成膜工程までの生産設備を増強する。対応マザーガラスサイズは600×720oで、09年度までに生産技術の確立を目指す。


2008年2月18

 

DuPont RuレスのPDP用感光性ペーストを開発

 米DuPontはRuレスのPDP用感光性導電ペースト「第8世代フォーデル」を開発、松下電器産業のフルHD PDP「ビエラ」に量産採用されたと発表した。

 従来のフォーデルは黒色度と導電性を両立するためRuを用いてきたが、今回、新たに開発した黒色色素によってRu貴金属系黒色色素をレス化した。


2008年2月15

 

日立と松下 TFT-LCD事業の包括提携で正式契約

 日立製作所と松下電器産業は、TFT-LCD事業の包括的提携で正式契約を締結した。

 松下電器は3月31日までに日立の100%子会社「日立ディスプレイズ」の株式を日立から24.9%取得する。また、次の段階として松下はテレビ用大型TFT-LCDメーカー「IPSアルファテクノロジ」の日立ディスプレイズ保有株式全株を含め大型IPS液晶パネル付随事業を660億円で取得する。その際、日立は10%を上限にIPSアルファの株式を保有することを想定している。

 なお、日立とキヤノンは中小型TFT-LCD/有機ELディスプレイ事業に関して現在交渉中としている。


 

IPSアルファテクノロジ 姫路市にテレビ用IPS TFT-LCD工場を建設

 IPSアルファテクノロジは、兵庫県姫路市にテレビ用IPS TFT-LCD(IPSαパネル)の最新鋭工場を建設する。8月に着工し、2010年1月から稼働を開始する予定。投資額は約3000億円。

 建設地は出光興産兵庫製油所の跡地約48万m2。1500×1850mmの第8世代マザーガラス対応ラインを導入する。フル稼働時の年産能力は32型換算で約1500万枚。当面は32型8枚取りと37型6枚取りを行うが、将来的には有機ELディスプレイや40型クラスIPSαパネルも生産する予定。

 新工場がフル稼働すると、IPSαパネルの年産能力は32型換算で600万枚(08年9月予定)から2100万枚にアップする。

 ちなみに、新工場ではCO2排出量を現工場比25%減にすることを目指している。


2008年2月14

 

LG.Philips LCDが社名をLG Displayに変更

 LG.Philips LCDは、3月3日付で社名を「LG Display」に変更する。蘭Philipsの株式売却によるもので、当初は10年ぶりに元の社名であるLG LCDに変更する予定だったが、LCDだけでなく、アクティブマトリクス駆動有機ELディスプレイも製品ラインアップに加えるため、LG Displayにすることにした。


 

ルネサスとシャープ 中小型TFT-LCDドライバ事業を統合し合弁会社を設立

 ルネサステクノロジとシャープは中小型TFT-LCD用ドライバ・コントローラ事業を統合し、台湾Powerchip Semiconductor(PSC)とともに合弁会社を設立することで合意した。

 新会社は「潟泣lサスエスピードライバ」で3月3日に設立、4月1日から事業をスタートする。資本金は50億円で、ルネサスが55%、シャープが25%、PSCが20%を出資する。ルネサス、シャープの中小型TFT-LCD用ドライバ・コントローラ設計・開発事業を統合。また、既存製品の販売もルネサスは4月、シャープは08年度中に新会社へ移管する。新会社はファブレス半導体メーカーで、生産はおもにPSCへ委託する。


2008年2月13

 

NEC 塗布プロセスでCNTトランジスタを作製

 NECは、塗布プロセスを用いてカーボンナノチューブ(CNT)トランジスタを作製することに成功した。

 独自のデバイスモデルに基づき、チャネルを形成する際のCNTの長さ・密度とトランジスタ性能の相関を検証し、高性能化の設計指針を確立。これに基づいてCNTトランジスタを作製した。特性バラつきはあるものの、印刷・塗布プロセスで作製したトランジスタとしてマックス100cm2/V・secと世界最高水準のキャリアモビリティを実現した。


 

TDK バックライト用インバータートランスの量産を開始

 TDKはLCDバックライト用インバータの高圧トランス「IVTシリーズ」を開発、量産を開始した。カーナビゲーションモニターやノートPC用パネル向けで、秋田地区に月産200万個まで量産できる体制を整えた。

 巻線に使用するワイヤーに高耐熱ワイヤーを採用しカーナビゲーションなどの車載機器に対応するとともに、製品内部接続部にレーザー接合を採用し信頼性を高めた。リーケージインダクタンスは150〜300mHで、使用温度範囲も−30〜+130℃を確保した。


2008年2月8

 

アルバック 第10世代対応装置のカスタマーサポート拠点を新設

 アルバックとアルバックマテリアルは、第10世代TFT-LCD工場のサポート体制を強化するため、和歌山県橋本市に部品洗浄などのカスタマーサポート拠点を建設する。7月に着工し、12月から稼働を開始する予定。

 敷地面積は約1万7244m2で、延床面積約7650m2のカスタマーサポート拠点を新設する。スパッタリング装置をはじめとする製造装置の部品洗浄などを行う。投資額は約16億円。


 

Corning 台湾のTFT-LCDガラス工場を増強

 米Corningは、台湾・台中のTFT-LCD用ガラス基板工場を増強する。投資額は4億5300万ドル。

 設備投資は2年間にわたって行われ、09年第1四半期から量産を開始、同年末にフル稼働させる予定。


2008年2月7

 

アルバックグループ TFT用Cu成膜技術を開発

 アルバックとアルバックマテリアルは大型TFT-LCD向けとしてCu合金成膜技術を開発、Cu合金ターゲットをリリースする。

 まずAr+O2ガスをパージしてCuOx膜をスパッタリング成膜し密着性・バリア性を確保。その後、Cu合金膜をArガスのみでスパッタ成膜する。もちろん、同一チャンバ内で連続成膜することができ、実質的なシングルレイヤーが実現する。


2008年2月4

 

日立電線 カシオマイクロのCOF事業を買収

 日立電線は、カシオマイクロニクスのLCD用COF事業を買収すると発表した。3月末までに正式契約を結ぶ予定。

 カシオマイクロニクスのLCD用COFの前期売上高(07年3月期)は127億2100万円。日立電線はLCD用COF事業を拡大し、国際競争力を高める。


 

三菱レイヨン LED光源用面発光板と拡散板を販売

 三菱レイヨンは、LED光源を用いた看板・サインディスプレイ向けとしてアクリル樹脂板「アクリライト」のエッジライト型面発光板、直下型LED光源用拡散板を発売する。08年度に2億円の売上げを見込んでいる。

 どちらも独自の連続キャスト法で製造。このため、一般的なアクリル樹脂の押出板に比べ耐熱温度が約10℃高く、熱成形性、機械加工性、高耐候性、耐溶剤性、光学歪み安定性に優れる。

 エッジライト型LED光源用面発光板は印刷などの表面加工レスで均一かつ高輝度が得られるのが特徴で、大型ユニット用の「LX N875」と中小型ユニット用の「LX N885」をラインアップした。

 他方、直下型LED光源用拡散板は高拡散性と高輝度が特徴で、光源から拡散板までの距離が近くなっても輝度ムラが発生しにくく、ユニットの薄型化が可能になる。標準タイプの「L NE14」に加え、高輝度タイプの「L NE15」、高色温度タイプの「L NE16」を発売する。



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